自衛隊を辞めてIT転職したい。
でも年収はいくら下がるのか、未経験で本当に受かるのか、援護以外のルートは何があるのか。
ネットで調べると「未経験でも可能です!」とエージェントが書いているけれど、年収を正直に書いた記事はほとんど出てきません。
自分も同じ不安を持っていました。3等陸曹に昇任する直前のタイミングだった。
結論から書きます。
最初の年収は下がる可能性が高い。自分は約100万円下がりました。
ただし、初年度だけで人生は決まらない。数年で本業+副業で回収できます。
私は2022年に陸自を退職、未経験でSESに入りました。2024年に製造業DXに転職して、2025年時点では役職手当+副業合算で約580万円まで戻しています。
この記事は「辞めるかどうかを決める記事」ではなく、辞める前に知っておきたい現実をまとめたものです。
たっくん本当に100万も下がるんですか?援護を使えばもっと条件いいところに行けるんじゃ…?



援護は使いませんでした。組織に退職の後始末まで頼らず、自分の足で次を見つけたかったので。
くわしくは後半で書きます。
辞める前に、まずIT職での自分の市場価値を確認しておく
辞める/辞めないより先に、「IT職で自分がいくらもらえそうか」を客観的に把握しておくのがいちばん効率がいいです。
退職の決断は、その後でしても遅くありません。
完全未経験からITを目指すなら、20代・第二新卒・未経験に特化した転職エージェントに相談するのが近道です。
下のサービス(UZUZ第二新卒)は20代で社会人経験はあってもIT実務は未経験、という人の転職に強いエージェントです。自衛官からの転職もこの枠に入ります。
「今の自分で、未経験からどんなIT求人を狙えるのか」を無料相談で確認しておくと、退職後のロードマップが描きやすくなります。まだ辞めなくても、情報収集だけでも構いません。
対象エリアや求人は時期で変わります。地方の方はリモート可の求人や、他の選択肢(後述)との併用が現実的です。
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結論:最初の年収は下がる。でも初年度だけで判断しない
自衛隊の年収は若手でも安定しています。手当・宿舎・保険・賞与で固定費が抑えられ、実支給は世間で言うより多い。
そこから未経験でITに行くと、初年度の年収は下がる前提で考えた方がいい。
私の場合は次のような動きでした。
- 陸自2等陸士〜3等陸曹(2021年):約380万円(退職時の月給+賞与見込み)
- 未経験SES1年目(2022年):約280万円(−100万円)
- SES2年目(2023年):自衛隊水準まで戻る
- 製造業DX入社(2024年):超え始める
- 製造業DX 2年目(2025年):約580万円(役職手当+副業合算)
底は2022年の280万円。
1年で自衛隊水準に戻り、3年目(2024年)には超え、4年で +200万円まで持っていけました。
つまりSES1年目の100万ダウンを許容できるかが分かれ目です。
で、年収は結局いくら下がったのか(年収表)
具体的な数字を表にしました。
結論——下がるが、回収できる。実額はこの通りです。
| 時期 | 年収 | 補足 |
|---|---|---|
| 2021年(陸自2等陸士〜3等陸曹) | 約 380 万円 | 退職時の月給+賞与の見込み額 |
| 2022年(未経験SES1年目) | 約 280 万円 | −100万円(自衛隊比) |
| 2023年(SES2年目) | 約 380 万円 | 自衛隊水準まで戻る |
| 2024年(製造業DX入社) | 約 420 万円 | 本業+副業 |
| 2025年(製造業DX 2年目) | 約 580 万円 | 役職手当+副業合算 |
数字は人によって変わります。職種・経験・地域・転職先の業界で大きくブレる。
自分の年収ダウン幅を事前に把握しておくと、辞める判断の解像度が上がります。
自分の年収がどれくらい変わるかは確認しておいた方がいい
「100万下がる」と一般化されても、自分の数字とは違います。
年齢・職種志望・地域・在職中の学習で、求人の出方も提示年収も変わる。
一般論より、エージェントに聞いて実際の数字を知る方が早いです。
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辞めると言った翌月に、昇任辞令が出た
これは個人的な話なので、興味がない人は次のH2まで飛ばしてください。
私が辞めると班長に切り出したのは、2021年12月。3等陸曹に昇任したのは、その翌月の2022年1月でした。
入隊2年9ヶ月での昇任は、当時の最短ペース。
普通なら「昇任したなら数年は続けるのがコスパいい」と考える局面です。
でも、辞めると決める少し前に武器学校行きの話が出て、サイバー大学の卒業計画が崩れそうになっていた。
「武器学校でブランクができれば、確実に卒業ペースが落ちる」。
このまま昇任ペースに乗ると、大学卒業が後ろにずれる。
短期の損(昇任ペース)と長期の選択肢(学位+IT転職の道)を天秤にかけて、長期側を選んだのが2022年3月の退職判断でした。
昇任の経緯と当時の判断については、別記事にまとめてあります。


援護に乗らず、転職エージェントで動いた理由
自衛隊援護制度(就職援護)は、退職予定者が次の職場を見つけるための組織内の仕組みです。
使う人もいるし、私は使いませんでした。批判する話ではなく、合う/合わないの話です。
正直に書くと、援護を使わなかった一番の理由は「自衛隊という組織に、退職の後始末まで頼りたくなかった」こと。
辞めるんだから、自分の足で次を見つけたかった。
もう1つ実務的な理由として、援護はやり取りの時間もめんどくさそうだった。
所属部隊を経由した申請・面談・調整は、勤務の合間に動かすには重い。動いている割に進みが遅そうだなと感じていました。
対して、民間の転職エージェントは真逆でした。
- 向こうから電話してきてくれる:こちらが動けない時期でも勝手に求人を持ってきてくれる
- 情報量が圧倒的:求人票・年収帯・面接傾向まで、自力では集めきれない情報がまとめて出てくる
- IT職種に絞れる:援護では選びにくいIT特化の動き方ができる
不規則勤務でこちらが動ける時間が限られていた分、「向こうから情報を投げてくれる」プッシュ型の動きはありがたかった。
結果として、最初から選択肢としては転職エージェント一択でした。



援護を使うべきか/使わないべきか、どう判断したらいいですか?



組織のサポートで安心感を取りたいなら援護はアリ。
でも、業界(特にIT)を自分で選びたい・スピードを出したいなら、最初から転職エージェントの方が動きやすいです。
私は後者を選びました。
「未経験からITは厳しい」は本当か(自分は厳しかった、でも回収できた)
ネットでよく見る「未経験エンジニアは厳しい/やめとけ」。
結論を先に書きます。厳しかった。でも厳しさには種類があり、回収可能だった。
厳しかったのは最初の1〜2年(学習・SES・年収のリアル)
未経験SESの最初の1〜2年は確かにキツかった。
具体的にはこの3つ。
- 案件ガチャ:配属される現場で学べることが大きく変わる。自分の希望は通りにくい
- 客先常駐の精神的負荷:自社所属感が薄く、評価軸も曖昧。誰のために働いているか分からなくなる時期がある
- 学習量:業務外でも継続的にインプットしないとついていけない。在学中の大学+業務+資格で時間が消える
年収面では、SES1年目で約100万ダウン(前述)。
でも厳しかったのは最初の1〜2年だけ。そこを越えると次が見えてくる。
「やめとけ」と言われる理由を、正直に分解する
「未経験ITはやめとけ」と言われる理由を整理すると、だいたいこの4つに分かれます。
- 年収ダウン:初年度100万単位で下がる人が多い
- 案件ガチャ:配属現場で経験値が決まる
- キャリアの天井:SES所属のままだと年収・職位の伸びが鈍る
- 自走力:誰も手取り足取りは教えてくれない。自分で学び続ける必要がある
4つとも、私には当てはまりました。
でも全部に抜ける道があった。
年収ダウンは数年で回収(前述)。案件ガチャは2社目で社内SE/DX寄りに移ることで解消(製造業DX)。キャリアの天井は社内SE転職や事業会社への転職で抜けられる。自走力は在職中から大学で学んでいたので地続きだった。
「やめとけ」の中身は事実ですが、SESを通過点として使い切るルートを描けば、抜けられる確率は十分にあります。
SESを1年で抜けるリスクと現実は、こちらでまとめています。


自衛隊からIT転職してもいい人・まだ辞めない方がいい人
ここまで読んで「自分はどっちなんだろう」と思った方向けに、判断軸を整理します。
| してもいい人 | まだ辞めない方がいい人 |
|---|---|
| IT実務に興味があり、自走で学び続けられる | 給料目的だけでITに惹かれている |
| 1〜2年の年収ダウンを許容できる | 扶養・ローンで年収ダウンに耐えられない |
| 在職中に学習を始めている/始められる | 在職中の学習がゼロで、辞めてから本気を出すつもり |
| SESを通過点として使い切る覚悟がある | 転職一発で年収を上げたい |
「まだ辞めない方がいい人」に当てはまったら、退職を急がず、在職中の準備期間を作る方が現実的です。
退職した瞬間に時計が動き出して、貯金が減りながら学習も求職もしなきゃいけなくなる。
その状態を避けたいなら、辞める前に準備を進めておくのが安全です。
辞める前にやっておくべき準備
私が在職中に動いた準備は、大きく2つです。
在職中にサイバー大学で学び始めた
2020年4月にサイバー大学(IT総合学部 AIテクノロジーコース)に入学。自衛隊在籍中に学習を続けました。
これが後で効きました。
未経験SESの面接で職務経歴書に書けたのは「サイバー大学IT総合学部 在学中・取得単位◯◯」。
学位そのものより「在職中に学び続けた事実」が評価されました。
サイバー大学を選んだ理由・両立ノウハウは別記事で詳しく書いています。




大学2年を終えた節目で未経験IT転職した
卒業を待たず、大学2年を終えた節目(2022年4月)で未経験SESに入りました。
理由は3つあります。
- 年齢:20代前半のうちに未経験枠を使い切りたかった
- 市場の追い風:当時のIT人材不足で、在学中の学習でもPRが効いた
- 大学優先の戦略修正:武器学校行きで卒業計画が崩れそうだったので、退職→IT就職→残り2年は社会人として通信制で卒業の方が確実
在学中転職の具体的な進め方は、こちらの記事で紹介しています。


まとめ:辞める前に、まず現実を確認しよう
自衛隊からIT未経験転職すると、最初の年収は下がる可能性が高い。私は2022年に約100万円下がった。
ただし、初年度だけで人生は決まらない。1年で自衛隊水準に戻り、3年目には超え、2025年時点で約580万円まで回収できた。
SES1年目の100万ダウンを許容できるかが分かれ目。在職中に学習を始めておくと、回収速度が上がる。
辞める/辞めないより先に、求人検索で自分の市場価値とダウン幅を把握するのが最短手順。
未経験からIT転職する道筋を、エージェントに無料で相談する。
あるいは、在職中の学習を進めて、転職時のPR材料を作る。
どちらでも構わないので、辞める前に1つは動き始めたいところです。
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あるいは、サイバー大学で学び始めるルート。
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以上、やまとでした。
FAQ
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