正直に言うと、高卒で働いていた頃の僕は、学歴をまったく気にしていませんでした。
工業高校を出て、最初は大手楽器メーカーでグランドピアノを作り、そのあとは陸上自衛隊で車両整備をやっていたからです。
どちらも「学歴」より「現場で動けるか」がすべての世界でした。
その僕が、はじめて学歴で立ち止まったのが「大卒以上」という4文字です。
この記事では、僕自身が高卒の学歴コンプレックスをどう解消したのかを、正直に書きます。
\ 選択肢を増やす一歩 /
学歴コンプレックスは、「学歴で勝負するのをやめて動いた」瞬間から解け始めます。
正体は劣等感そのものではなく「選択肢が減ること」。だから、選択肢を増やす行動だけが効きます。
手段は2つ。学位を取り直す道と、技術・実績で上書きする道。どちらでも、両方でも構いません。
「大卒以上」の4文字で、初めて学歴を意識した
高卒で働いていた頃、僕は学歴をほとんど気にしていませんでした。
大手楽器メーカーでも、陸上自衛隊でも、大事なのは「現場でちゃんと動けるか」。
大卒も高卒も関係ない。むしろ手を動かせる人が強い世界です。
だから僕は、学歴コンプレックスなんて自分には縁がないと思っていました。
それが変わったのは、転職を考え始めて、転職サイトを眺めていたときです。
気になる求人を開くと、応募資格のところにこう書いてありました。
「大卒以上」
この4文字を見た瞬間、はじめて「自分はここに応募すらできないのか」と気づいたんです。
給料の話でも同じでした。同じような仕事でも、学歴で初任給やモデル年収のテーブルが分かれている会社がある。スタートラインそのものが違うわけです。
実際、国の賃金構造基本統計調査(厚生労働省)を見ても、学歴による賃金の差は数字として表れています。
不思議なもので、現場で働いているときは1ミリも気にならなかったのに、「応募できない」という壁を見た瞬間、急に学歴が重くのしかかってきました。
これが、僕の学歴コンプレックスの始まりです。

転職サイトを見ていて、
三菱やトヨタみたいな大企業は、中途でも「大卒以上」。
高卒というだけで、応募すらできない。
しかも大卒と高卒では、ポジションも給料も最初から違う。
現場にいた頃は、見えていなかった現実でした。。。
学歴コンプレックスの正体は「劣等感」じゃなく「選択肢が減ること」
ここで一度、立ち止まって考えてみました。
僕は本当に「大卒の人がうらやましい」のか。正直、そこまでではなかったんです。
きつかったのは、誰かと比べて落ち込むことより、「選べる仕事が、最初から減らされている」という事実のほうでした。
学歴コンプレックスって、ふわっとした劣等感の話だと思われがちです。
でも分解すると、中身はもっと現実的でした。
- 応募できる求人が、学歴で削られる
- 同じ仕事でも、給料のスタート地点が違う
- 「高卒だから」で、自分の選択肢を自分でも狭めてしまう
つまり正体は、感情というより「選択肢の制限」なんですね。
ここに気づけたのは、自分にとって大きかったです。
「劣等感を消そう」とすると、やることは“気の持ちよう”の話になってしまう。
でも「選択肢を増やそう」なら、やることは具体的な行動になるからです。
ちなみに、高卒だからといって全部が不利なわけではありません。
早く現場に出たぶん、実務経験は大卒より数年ぶん長い。
学歴より評価される場面もあります(参考:通信制大学は転職に使える?学歴より評価される3つのポイント)。
「高卒は不利」と一括りにせず、何が不利で、何が有利かを分けて見ることが第一歩です。
だから解消法は1つだけ =「選択肢を増やす行動」
ここがこの記事で一番伝えたいことです。
学歴コンプレックスを解消する方法は、突き詰めると1つしかありません。
学歴で勝負するのをやめて、選択肢を増やす行動をすること。
「気にしないようにする」では消えません。「大卒の人を見下す」のも違います。
壁にぶつかったなら、その壁を回り込めるルートを作るか、壁を越える資格を取るか。どちらにしても、必要なのは“行動”です。
逆に言うと、行動さえ始めれば、コンプレックスは勝手に薄まっていきます。
僕自身、動き出してからは「大卒以上」の文字を見ても、前ほど刺さらなくなりました。選択肢が増えていく実感が、劣等感を上書きしてくれるからです。
僕がどんな順番で動いてきたかは、こちらの自分史にまとめています(高卒から自衛隊・大学・IT・製造業DXへ|4社経験を一本につなぐ自分史)。
では、その「選択肢を増やす行動」には、具体的にどんな道があるのか。
大きく2つあります。
行動の中身は2つある(学位を取る/実績で上書きする)
ルートA:学位を取り直す(働きながら大学)
「大卒以上」という壁そのものを、正面から消す方法です。
僕は自衛隊で働きながら、通信制のサイバー大学に入りました。
そして自衛隊を辞めたあとも学業を続け、最終的に学士(IT総合学)を取りました。
卒業してからは、あの「大卒以上」のフィルターに、もう引っかかりません。壁が物理的に消えた感覚です。
働きながら通信制大学を卒業した具体的な流れは、こちらに書いています。


ルートB:技術・資格・実績で上書きする
学歴の代わりに、「できること」を証明する方法です。
僕の場合は、ITの資格を取り、実際に動くものを作り、仕事の実績を積みました。
今は地方中小の製造業で、現場のデータをシステム化するDX推進を担当しています。
採用の場で「大卒ですか?」より先に「何ができますか?」を聞かれる領域に移れば、学歴の比重はぐっと下がります。
この2つ、どちらが自分に合うかは状況で変わります。
ぱっと選べるように、表にしました。
| 比べる項目 | ルートA:学位を取る | ルートB:実績で上書き |
|---|---|---|
| 効くもの | 「大卒以上」の壁を消す | 「何ができるか」で勝負 |
| 時間 | 数年(卒業まで) | 短期でも積み上げ可 |
| お金 | 学費がかかる | 少額〜独学も可 |
| 向いている人 | 大企業・公務員も視野/資格要件の職 | IT・専門職など実力重視の業界 |
| しんどい所 | 働きながらの両立 | 実績ゼロから信用を作る |
| ルートA:学位を取る | ルートB:実績で上書き | |
|---|---|---|
| 効くもの | 「大卒以上」の壁を消す | 「何ができるか」で勝負 |
| 時間 | 数年(卒業まで) | 短期でも積み上げ可 |
| お金 | 学費がかかる | 少額〜独学も可 |
| 向いている人 | 大企業・公務員も視野 資格要件の職 | IT・専門職など実力重視の業界 |
| しんどい所 | 働きながらの両立 | 実績ゼロから信用を作る |



ルートAでいちばん大変だったのは、とにかく時間です。
勉強自体は楽しい。でも仕事との両立で、時間がまるで足りない。
自衛隊の仕事と大学で学ぶITは中身も別物で、最初は本当にきつかったです…
ただ、IT業界に転職してからは本業と学びが噛み合って、一気に進むように。
資格を追加で取る余裕も出て、副業の開業届も出せました。方向をそろえるって大事だなと実感しています。



ルートBは、とにかく手を動かしてやりまくるしかありませんでした。
難しいのは、「努力の方向が合っているか」を自分では判断できないこと。
先を行く先輩に見てもらうのが一番ですが、その“適切な先輩”を見つけるのがまた難しい。
僕は結局、口コミの良いスキルシェア系のサービスにお金を払って、相談に乗ってもらいました。
どっちでもいい。僕が結局「両方やった」理由
ここまで2ルートを分けて書きましたが、僕自身は結局、両方やりました。
最初から「両方やるぞ」と計画していたわけではありません。
もともと僕のキャリアは、「学歴より技術で食う」という考えが軸でした。子どもの頃に読んだ『はだしのゲン』から、「技術を持った職人は、どんな時代でも必要とされる」と思って生きてきたんです。
だから工業高校を選んだし、現場の仕事を選んできました。学歴は、本当に眼中になかった。
でも「大卒以上」の壁にぶつかって、考えが少し変わりました。技術で食う計画は変えない。ただ、選択肢を狭めないために、学位も取っておこう、と。
計画を捨てるんじゃなくて、現実を見て修正したんです。



実をいうと、「大学に行きたい」という気持ちは、楽器メーカーで働いていた頃から薄々ありました。
最初の動機は学歴じゃなく、「野球の監督をやりたいから教職を取りたい」くらいのふんわりしたものでしたが。
それが本気に変わったのは、自衛隊に入って1年、次のキャリアを考えたときです。
「これからはITの時代だ」と思い、AIを学べる場所を探しました。いくつか見た中で、サイバー大学のAIテクノロジーコースなら体系的に学べると知って、「ここしかない」と。
振り返ると、キャリアは「計画」と「偶然」のミックスでできていると感じます。子どもの頃に決めた戦略は実行する。でも、想定外の壁が出てきたら、軌道を修正する。
学歴コンプレックスも、僕にとっては“修正のきっかけ”でした。壁にぶつかったからこそ、選択肢が増えた。
だからもし今、あなたが「大卒以上」の壁の前で止まっているなら、それは行動を始める合図かもしれません。
\ 選択肢を増やす一歩 /
まとめ:コンプレックスは、燃料に変えられる
最後に、この記事の結論をもう一度だけ。
- 学歴コンプレックスの正体は、劣等感より「選択肢が減ること」
- だから解消法は、「選択肢を増やす行動」ただ1つ
- 行動には2ルートある(学位を取る/実績で上書きする)
- どちらでもいいし、両方でもいい。大事なのは動くこと
学歴は、あとからでも増やせます。実績も、今日から積めます。
「大卒以上」の4文字に止められた経験は、悔しいけれど、動き出すための燃料に変えられます。僕がそうだったように。
- 高卒だと、やっぱり一生不利ですか?
-
全部が不利なわけではありません。
早く現場に出たぶん実務経験は長く、実力重視の業界ではむしろ武器になります。
不利になりやすいのは「大卒以上」を要件にする一部の求人や給料テーブルなど。
何が不利で何が有利かを分けて見るのが大事です。
- 今から大学に行き直すのは遅くないですか?
-
働きながら通信制で学ぶ社会人は珍しくありません。
僕は自衛隊で働きながら通信制大学に入り、20代のうちに卒業しました。
年齢より「選択肢を増やしたいか」で判断していいと思います。
- 学歴を取らずに、実績だけで学歴コンプレックスは消えますか?
-
消えていきます。
「大卒ですか?」より「何ができますか?」を先に聞かれる業界に移れば、学歴の比重は下がります。
資格や成果物で「できること」を見せられれば、壁は回り込めます。
- 何から始めればいいか分かりません。
-
まず「自分は壁を消したいのか(学位)/回り込みたいのか(実績)」を決めるところからで十分です。
比較表を使って、どちら寄りかを1つ選んでみてください。
動き出すこと自体が、コンプレックス解消の第一歩です。
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