副業を始めて、3ヶ月。
収入、ほぼゼロ。
「やっぱり自分には向いてないのかな」って、思ってませんか。
先に言っておきます。
副業を始めても、すぐ稼げるわけがないんです。
これは才能とか向き不向きの話じゃなくて、構造的にそうなってるだけ。
むしろ最初に稼げないのが普通で、1年くらいかけてようやく少し稼げるようになったら、それでも早いほうなんですよね。
この記事は、副業を始めたけど全然お金にならなくて焦っている人に、「その時間は損してないですよ」という話をするために書きました。
やまと私はSES企業でエンジニアに転職した直後に副業を始めて、いまは静岡の地方都市にある地方中小の製造業(アルミダイカスト)でDX推進担当をしながら、副業も続けています。
最初の数年は、ほぼ稼げませんでした。
その「稼げなかった時間」をどう捉えるかで、続けられるかが決まります。
- 副業がすぐ稼げないのは、能力じゃなく構造の問題。普通のこと
- 学校はお金を払って学ぶ場所。副業はほぼタダで本番練習できる場所
- いちばん難しいのは「作る」ことより「人に出す」こと
- 最初の1年は「稼ぐ」より「試す・続ける」を物差しにする
- 1年後に少し稼げたら、それでも早いほう
「今は稼げてないけど、損もしてない」。
その理由を、順番に話していきます。
そもそも僕たちは「勉強にお金を払う」のが当たり前だった
ちょっと冷静に考えてみてほしいんです。
僕たちって、稼ぐためのスキルを身につけるのに、これまでずっとお金を払ってきましたよね。
高校。専門学校。大学。
どれも、卒業した先で稼げるようになるための場所です。
なのに、通っている間はお金を払う側。
授業料を払い、教科書を買い、人によっては一人暮らしの家賃まで払って、何年もかけて「稼ぐための準備」をする。
しかも、です。
学校で何年も勉強したからといって、卒業した瞬間にバリバリ稼げるかというと、そんなことはない。
新卒で入った会社で、最初の数ヶ月は給料以上に教えてもらってる時期があったりする。
つまり、スキルを身につけてお金を稼げるようになるまでには、本来「お金と時間を払う期間」が必ず挟まる。
これが世の中の普通なんです。
それなのに副業のことになると、なぜか「始めた月から稼げないとおかしい」みたいな空気になる。
冷静に考えると、これってかなり無茶な要求なんですよね。
副業は「ほぼタダ」で「お客さんがすぐ近くにいる」最強の練習場
ここが、今日いちばん伝えたいところです。
学校はお金を払って勉強する場所でした。
じゃあ副業はどうかというと、これが逆なんです。
副業でスキルを練習するのに、ほとんどお金がかからない。
ブログを始めるなら、サーバー代が月に数百円から千円ちょっと。
動画編集を学ぶなら、無料ソフトや数千円のソフトで始められる。
プログラミングだって、パソコンさえあれば無料の教材がいくらでも転がっている。
学校に何百万も払っていたことを考えると、ほぼタダみたいなものです。
そして、もっと大事なのがこっち。
副業には、最初から「本物のお客さん」がすぐ近くにいるんです。
学校って、練習はできても本番がない。
テストで100点を取っても、それを買ってくれる人はいない。
でも副業は違う。
あなたが書いた記事を、誰かが読む。あなたが作ったものに、誰かがお金を払うかもしれない。
練習がそのまま本番で、本番がそのまま練習になる。
「お金を払って練習する学校」と、「お金をもらえる可能性がある状態で、ほぼタダで練習できる副業」。
どっちが恵まれてるか、って話なんですよ。
だから僕は、副業を始めたばかりの時間は「稼げてない時間」じゃなくて、「授業料がタダの勉強時間」だと思っています。
むしろ、お金をもらいながら勉強させてもらえる学校に通ってるくらいの感覚でいい。
「人に出す」こと自体が、もう立派な練習
ここで一つ、見落としがちなことを言います。
稼ぐスキルの中でいちばん難しいのって、実は「作ること」じゃないんです。
「人に見てもらう」「人に売りに出す」こと。
こっちのほうが、よっぽど難しい。
作るだけなら、誰にも見られないところで完結できますよね。
ノートに書いて閉じておけばいい。
でも副業は、それを世に出さないと1円にもならない。
この「出す」のハードルが、めちゃくちゃ高いんです。
「こんなの出して、笑われないかな」
「下手なのがバレるんじゃないか」
最初はみんな、ここで止まる。
気持ち、わかります。
でも、出さないと何も始まらない。
だから、人に売りに出す・人に見てもらうという行為そのものが、もう練習なんですよ。
商品の出来がどうこうの前に、「とりあえず出す」を繰り返せるようになること。
これが最初の関門なんです。
ここを越えた人だけが、次のステージに進めます。
お金が入るかどうかは、ぶっちゃけその先の話なんですよね。
「出すって言っても、自分には出せるものなんて何もない」。そう感じる人ほど、まず自分の棚卸しから始めるのがおすすめです。


だから最初の1年は「稼ぐ」じゃなくて「続ける・試す」
この前提に立つと、最初の1年でやることが変わってきます。
「いくら稼げたか」じゃなくて、「どれだけ試して、どれだけ続けられたか」。
これを物差しにするんです。
理由はシンプルで、最初は何が当たるか分からないから。
自分が書きたいテーマと、読まれるテーマは、たいてい違う。
自分が良いと思った商品と、売れる商品も違う。
これは頭で考えても分からなくて、実際に出してみて、反応を見て、はじめて分かる。
その「出して・見て・直す」を何回も回した人だけが、だんだん勘所をつかんでいく。
『それって結局、運じゃないの?』って思いますよね。
半分そうです。でも、試行回数を増やせば運に当たる確率も上がる。
最初の1年は、その試行回数をひたすら稼ぐ時期なんです。
逆にいうと、ここで「3ヶ月やったけど稼げないから辞めた」が、いちばんもったいない。
授業を3回受けて「身につかないから退学します」って言ってるようなものなんですよね。
ここで積んだ勉強や経験は、ちゃんと後から効いてきます。


お金が入らない = 時給が低い、じゃない
ここで一個、やめてほしい考え方があります。
「3時間かけて記事を書いて、収入ゼロ。時給0円かよ…」
この時給換算、やめましょう。
本当に心が折れるだけなので。
そもそも、片手間で始めた副業が、いきなりまともな時給で回るわけがないんです。
本業だって、新人の頃は給料以上に教えてもらってた時期がありましたよね。
あれと同じ。今は練習の段階だから、かけた時間にお金が見合わないのは当たり前。
むしろ、お金を払って練習してないだけマシ、くらいに思っていいんです。
それと、もう一つ大事な話を。
仮に、作ったものが売れなかったとします。
その「売れなかった」って、実はものすごく価値のあるフィードバックなんですよ。
出してみて、反応がない。売れない。
これって一見「失敗」に見えますよね。
でも中身は違う。
「このやり方は刺さらない」「このテーマじゃダメだった」「この見せ方を変える必要がある」という、お金を出しても買えないデータをもらえた、ってことなんです。
改善の第一歩は、いつもこの「売れなかった」から始まります。
最初から売れたら、何を直せばいいか分からないままですからね。
だから反応ゼロにヘコむんじゃなくて、「お、フィードバックきた」と受け取れるようになると、副業はぐっと続けやすくなります。
僕の場合:副業は「話を合わせるため」に始めた
正直に言うと、僕が副業を始めた動機は、けっこう不純でした。
2022年の夏。
当時の僕は、エンジニアに転職したばかりでした。
仕事はフルリモート。画面の向こうに人はいるんだけど、ずっと一人で黙々と作業してる感じで、まあまあ孤独だったんです。
それで、なんとなく、あるオンラインコミュニティに入ってみました。
そこには副業をやってる人がゴロゴロいて。
最初の目的は、正直に言えば「その人たちと話を合わせるため」。
本気で副業で稼ぐ気なんて、ほとんどなかったんですよね。
で、その人たちを見て、まず思ったのが——
「うわ、すげぇなぁ」って。
みんな自分で何か作って、発信して、お金にしてる。
理屈抜きで、素直にすごいと思いました。
ただ、僕の場合はそこで気後れして固まる、というよりは。
ちょうどエンジニアに転職した直後だったこともあって、「とりあえず自分も何かやってみるか」と、WordPressでホームページを作るところから手を出してみたんです。
教材は、ほとんど買ってません。
買ったとしても、Udemyの数千円のやつくらい。
ただ一つだけ、ちゃんとお金を出したものがありました。
SWELLっていう、WordPressのテーマ(サイトのデザインの土台になるやつ)です。
コミュニティで使ってる人がいて、「あ、これいいな」と思って買いました。
これは正解で、副業のホームページ制作でも使えたし、いまあなたが読んでくれてるこのブログも、実はSWELLで作っています。
\ いくつものサイトで使いまわせる /
※いま私オススメのWordPressテーマ
…さっき僕、「最初から高い教材に飛びつくな」って書いたばっかりですよね。
なのにテーマ買ってるじゃん、って思いました?
そうなんです。でも、僕の中では一応すじが通ってて。
消えてなくなる教材には、あまりお金を出さない。
代わりに、これから先ずっと使う「道具」には、厳選してお金を出す。
SWELLは前者じゃなくて、後者でした。
実際、3年経った今も、ほぼ毎日触ってます。
話を戻します。
翌2023年の1月には、屋号「雪工房」で開業届まで出していました。
…と書くと、いかにも順調そうですよね。
でも、届を出した瞬間に稼げるようになったわけじゃ、まったくありません。
むしろ、ここからが長い長い「勉強時間」の始まりでした。
正直に時系列を白状すると、技術記事をちゃんと書き始めたのは、開業からさらに1年以上あとです。
それも、書いても書いても、反応ゼロ。また書いて、反応ゼロ。
それを何本も、何ヶ月も繰り返した時期がありました。
「これ、そもそも誰か読んでるのかな」って、何度も思いましたね。
ここで一個、白状させてください。
この記事でさんざん「お金で測るな、反応を大事にしろ」って書いておいて、アレなんですが——
僕が一番はっきり覚えてるのは、「初めて反応があった瞬間」じゃないんです。
そっちは、正直もう覚えてない。
はっきり覚えてるのは、初めてお金になった時のこと。
理屈とか抜きで、ただ単純に、嬉しかった。



金額は、正直そんなに大きくなかったです。
それでも、ずっと「これ意味あるのかな」と思いながら続けた先だったから、よけいに嬉しかった。
そしてその瞬間は、始めてすぐには来ませんでした。
ずっと続けた、ずっと先にあったんです。
じゃあ、なんでその「反応ゼロの長い時間」を続けられたのか。
かっこいい理由は、ないです。
「もう辞めようかな」なんて、特定の時期というより、正直しょっちゅう思ってます。なんなら今でも。
ただ僕は、「続けることが、勝つための必勝法」——これだけを心に掲げて、半分は無理やり、自分を動かしてる。
やる気が湧いてるから続いてるわけじゃないんです。
続けたほうが勝てると信じて、ただ体を動かしてるだけ。
要するに、最初から計画通りに稼げたわけじゃ、全然ないんです。
「話を合わせるため」みたいな軽い偶然から始まって、「すげぇな」と思って手を動かして、反応ゼロに耐えて、いつのまにか少しずつ形になってきた。
キャリアって、こういう「計画」と「偶然」のミックスでできてるんだなと、今はわりと本気で思っています。
その「自分史」を振り返って副業の方向性を決めた話は、別記事にまとめています。


「1年後に稼げたら早いほう」という時間感覚を持っておく
ここで時間の感覚を、いったんリセットしておきましょう。
副業で「1年やって、月に数万円でも安定して入るようになった」。
これ、実はかなり早いペースです。
遅いどころか、上出来の部類。
なぜなら最初の数ヶ月〜半年は、ほぼ仕込みの期間だから。
ブログなら記事が検索に拾われるまで時間がかかるし、何かを作って売るにしても、信用がたまるまでは時間が必要。
種をまいた翌日に収穫しようとしても、それは無理な話なんですよね。
だから、こういう時間の目安を持っておくと楽になります。
- 最初の3ヶ月:稼げなくて当たり前。「続けられたこと」が成果
- 半年〜1年:小さい反応が出始める。数百円〜数千円でも「種が芽を出した」サイン
- 1年〜:ここで月数万円が見えてきたら、十分に早い
この感覚を持っているだけで、「3ヶ月で稼げない」が「焦り」じゃなくて「想定内」に変わります。
同じ状況でも、心の余裕がまったく違う。
逆に、ここで焦って「すぐ独立すれば稼げる」と勢いをつけるのは危ない。


まず手始めに、何をすればいいか
考え方は分かったとして、じゃあ現実的に何から手をつけるか。
最初の一歩だけ、具体的に書いておきます。
最初の3ヶ月は「月◯円稼ぐ」を目標にしない。
代わりに「週に2本記事を出す」「動画を月4本上げる」みたいに、自分の行動量だけを目標にする。
結果は自分でコントロールできないけど、行動量はコントロールできるからです。
最初から高い教材やスクールに飛びつかない。
無料・低額の範囲で、まず「出す」を繰り返す。
出してみて、足りないと感じた部分にだけ、後からお金を使う。順番が逆だと、勉強だけして満足して終わります。
やる気は必ず切れます。
だから「毎週日曜の朝に1本書く」みたいに、時間を固定してしまう。
気合いじゃなくて仕組みで続けるほうが、1年後まで残れる確率が上がります。
完璧にやろうとしなくていいんです。
60点で出して、続けながら直していく。
それが、副業という「タダの学校」のいちばん賢い通い方なんですよね。
まとめ
- すぐ稼げないのは能力じゃなく構造の問題。普通のこと
- 学校は「お金を払って勉強する場所」、副業は「ほぼタダで本番練習できる場所」
- いちばん難しいのは「人に出す」こと。それ自体がもう練習
- お金が入らなくても時給で考えない。「売れなかった」はフィードバック
- 最初の1年は「試す・続ける」が物差し。1年後に少し稼げたら早いほう
稼げないことに焦って辞めるのは、授業を数回受けて退学するのと同じです。
せっかくお金もほとんどかからずに、本番の練習ができる場所にいるんだから。
まずは「続ける」ところから、いきましょう。












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