「通信制大学を出ても、転職活動で本当に評価されるのか」。学費を払って4年通うかどうかを決めるとき、ここがクリアにならないと一歩が出ない人が多いと思います。同じ「大卒」と書いても、書類選考で同じように扱われるのか。面接で何か言われないか。学位を更新しても結局意味がないのではないか。
結論を先に置きます。通信制大学は転職で「使える」けれど、評価されるのは学位そのものではなく「働きながら卒業した事実」と「履修科目の中身」です。応募条件の足切りをクリアできる安心感に加えて、面接で「自走力の根拠」として通信制卒業を語れるのが、最大の使いどころ。
本記事では、私自身が通信制大学(サイバー大学IT総合学部)を卒業したあと、実際に転職市場でどう評価されたかという体験と、採用担当者が通信制大学卒業者をどう見ているかを整理します。学位そのものではなく、もっと深い評価軸が動いていることが見えてくるはずです。
当ページにはアフィリエイト広告(通信制大学一括資料請求・20代向け転職エージェント等のプロモーション、A8.net 経由)が含まれます。本記事の評価・体験談は広告の有無にかかわらず正直に記載しています。最新の募集要項・サービス内容は必ず公式サイトの一次情報をご確認ください。
やまと私はSES企業から地方中小の製造業(DX推進担当)に転職する場面で、通信制大学卒業の事実を実際に使いました。応募書類で「最終学歴:サイバー大学IT総合学部 卒業」と書き、面接で「働きながら通信制を卒業した経緯」を話す。これがどう評価されたかを残します。
- 通信制大学卒は「大卒以上」の応募条件をクリアできる。書類選考の足切りで弾かれる確率を下げる効用が一番大きい
- 面接では「働きながら卒業した経緯」が自走力の根拠として評価される。むしろ通学制よりプラスに働くケースもある
- 採用担当者調査では「オンライン大学卒を積極採用したい」40.5%、「自律性を評価」30.6%、「ITリテラシーを評価」27.1%と一定の支持がある
- 逆に、学位そのものは「採用の決め手」にはならない。実務経験・成果物・面接での説明が最終判断を作る
- 20代のうちに「通信制大学+IT実務経験」を組み合わせると、未経験からのキャリアチェンジで武器になる
通信制大学卒業が転職で「使える」3つの場面
まず、通信制大学卒業が転職活動で具体的にどう効くかを3つに分けて整理します。場面によって効き方が違うので、自分が当てはまる場面があるかどうかを確認してください。
場面①:書類選考の「大卒以上」フィルターをクリア
転職サイトで求人を見ると、「応募資格:大卒以上」と書かれているものが一定数あります。これは機械的な書類選考でフィルターをかけていることが多く、高卒の応募はそもそも採用担当者の手元に届かないケースがある。
通信制であろうが通学制であろうが、文部科学省認可の正規大学を卒業すれば「大卒(学士)」です。応募書類で「最終学歴:◯◯大学卒業」と書ける。このフィルターを物理的に突破できるようになるのが、通信制大学卒業の最大の効用です。
場面②:面接で「働きながら卒業した事実」を自走力の根拠にできる
面接で「学歴」の話になったとき、通信制大学を働きながら卒業した経緯は強力な自己PRになります。私が実際に話したのは:
- 自衛隊在籍中に「IT分野で手に職をつけたい」と考え、通信制大学に入学
- 平日深夜と週末で授業を進め、SES企業転職後も学習を継続
- 4年で標準修業年限通りに卒業。誰にも管理されていない環境で、自分で学習計画を立てて完走した
採用担当者からは「自走できる人だと分かる」「リモートワークでも成果を出せそう」と評価されました。「働きながら通信制を卒業した」という事実は、通学制大学を出ているだけでは語れないストーリーです。むしろ通学制よりプラスに働く場面もある。
場面③:履修科目を「実務スキルの証拠」として提示できる
通信制大学のうち、サイバー大学のようなIT特化系を選んだ場合、履修科目そのものが「Python・機械学習・データベース・クラウドを履修済み」という実務スキルの証拠になります。これは未経験からIT職を目指す人にとっては強力な武器。
応募書類に「学修成果」として履修科目と取得スキルを書き、面接で個人開発・GitHubの成果物を見せられれば、採用担当者の目線では「実務未経験でも基礎は入っている」判定に動きます。私もこの組み合わせで、SES時代の業務経験+大学の学修内容+個人開発の成果物を3点セットで提示し、地方中小の製造業のDX推進担当オファーを獲得しました。


採用担当者は通信制大学卒をどう見ているか
「通信制って、内心ちょっと低く見られてるのでは?」という不安は、入学検討中の人なら誰でも一度は頭をよぎるはず。採用担当者の視点を、公開されている調査データから整理します。
サイバー大学が実施した採用担当者アンケートの結果では、以下のような数字が出ています:
| 項目 | 回答率 |
|---|---|
| オンライン大学卒を「積極採用したい」 | 約40.5% |
| 自律性を評価する | 約30.6% |
| ITリテラシーを評価する | 約27.1% |
| 即戦力性を評価する | 約23.5% |
4割超の採用担当者が「オンライン大学卒を積極採用したい」と回答している事実は、入学を検討する人にとっては安心材料になるはずです。
ただし、これはサイバー大学が自校の卒業生について実施した調査なので、母集団バイアスがある可能性は念頭に置くべきです。「全産業の全採用担当者」を代表する数字ではない。それでも、少なくともIT・テック領域では通信制大学卒に対する受容性が一定以上あることは読み取れます。
学歴より評価される「3つのポイント」
結局のところ、転職市場で「通信制大学卒だから採用された」という決定的な瞬間はほとんどありません。学位は応募の入場券であり、最終判断は別の要素で動きます。採用担当者が本当に見ているのは、学歴の更新ではなく、その背景にある3つのポイントです。
通信制大学は誰も管理してくれません。4年で卒業まで持ち込むには、自分で学習計画を立てて毎週進める必要がある。これはリモートワークが標準化した現代の労働環境にそのまま転移する能力です。採用担当者はここを高く評価します。
働きながら通信制を卒業した人は、「仕事+学習」を4年間並行で回した実績を持っています。これは「キャリアチェンジ後に新しい分野を独学でキャッチアップできる人」の証明になる。中途採用では、新人研修にかけられる時間が限られるので、独学キャッチアップ力は採用判断の隠れた決め手です。
「学位がほしかった」「会社の昇進条件をクリアしたかった」「未経験からIT職に行きたかった」など、入学の動機を明確に語れること。動機がはっきりしている人は、入社後のキャリアパスもはっきり語れるので、面接官の「定着するかどうか」の判断基準に強く効きます。
通信制大学が「効きにくい」転職パターンも知っておく
正直なところ、通信制大学卒業が効きにくい転職パターンもあります。一方的に「通信制でも転職できる」と言うだけの記事ではフェアじゃないので、効きにくいケースも書きます。
- 新卒採用枠(通信制は基本的に「中途・社会人採用」で評価される設計)
- 難関学歴フィルターのある業界(一部のコンサル・金融大手など)
- 研究職(修士・博士前提のポジション)
- 40代後半以降(学歴より直近の実務実績がほぼ全て)
逆に言えば、20〜30代の中途採用市場で、IT・DX・テック・SaaS・スタートアップ・地方の中小企業を狙うなら、通信制大学卒業は十分に評価される。私の転職体験もここにフィットしました。
通信制+転職エージェントの組み合わせが現実的
もし「通信制大学卒業を活かして転職したい」と思っているなら、「通信制大学+20代向け転職エージェント」の組み合わせが現実的です。学歴を更新するだけでは応募の入口を広げただけで、その先の転職活動を1人で進めるのは時間も労力もかかる。
20代向けの転職エージェント(キャリアスタート・UZUZ・ハタラクティブなど)は、未経験・第二新卒・キャリアチェンジ志望者の支援に特化しているので、通信制卒業の伝え方や面接対策まで伴走してくれます。学歴を更新するなら、転職活動も並行で動かしておくのが時間効率の面で合理的です。
通信制大学卒業を活かして転職したい人には、20代・第二新卒・未経験向けの転職エージェントが向いています。無料で求人紹介と面接対策が受けられます。
よくある質問
- 通信制と通学制で書類選考の差はありますか?
-
応募書類で「通信制」と明記する義務はありません。書類上は「最終学歴:◯◯大学◯◯学部 卒業」と書けば足ります。面接で学歴の経緯を聞かれた段階で通信制と分かりますが、その時点までいけばあとは話し方次第。書類選考の段階では、機械的に弾かれることはありません。
- 在学中(卒業前)でも履歴書に書けますか?
-
在学中であれば「◯◯大学◯◯学部 在学中」と書けます。卒業見込みが立っている場合は「◯◯年◯月卒業見込み」と添えるのが標準。中途採用では「学習意欲がある社会人」として一定の評価を受けます。私もSES企業に転職するときは「サイバー大学IT総合学部 在学中」で応募しました。
- 何歳までに卒業すれば転職に効きますか?
-
20代のうちに卒業するのが一番効きます。30代前半までなら十分。30代後半以降になると、学歴より直近の実務経験が採用判断の主軸になるため、通信制卒業の効用は相対的に下がります。とはいえ「学歴フィルターをクリアする」効用は何歳でも残るので、「応募できなかった求人に応募できるようになる」のは年齢を問わず効きます。
- 通信制卒業を「ネガティブに見られないか」が不安です
-
業界・企業文化によります。IT・テック・SaaS・スタートアップ・地方中小企業では通信制卒業は普通に評価される。大手の難関枠・新卒採用枠では学歴フィルターの影響が残ります。応募先の企業文化を事前に転職エージェントやOpenWorkなどで確認しておくのが安全です。
まとめ|学位の更新と並行で転職活動を動かす
通信制大学は転職で「使える」。ただし、学位そのものが採用を決めるわけではなく、「働きながら卒業した事実が示す自走力」と「履修科目で示せる実務スキル」が評価軸になる。学歴更新は応募の入場券を増やす行為であり、その先の転職活動は別の手数で進める必要があります。
私自身、サイバー大学を卒業したあと、SES企業から地方中小の製造業のDX推進担当へと転職して、大卒応募条件の求人にエントリーできるようになったのが一番大きな変化でした。通信制であることを面接で説明する場面は何度かありましたが、説明し終わるたびに「自走力の根拠」として評価が積まれていく感覚があった。
学び直しと転職活動はセットで動かすと効率がいいです。通信制大学の資料を取り寄せるところと、20代向け転職エージェントに登録するところを並行で進めるのが、結果的に時間を最短化します。
通信制大学は学費・カリキュラム・スクーリング有無で大きく差があります。サイバー大学・放送大学・産業能率大学などを一括資料請求で並べて比較するのが一番早いです。












コメント