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高卒就職vs大学進学|20代後半で振り返って分かる進路選択の正解

「高卒で就職したけど、大学に行っておけばよかったかな」。20代後半になって、ふとした瞬間にこの問いが浮かぶ人は多いと思います。同級生がそろそろ転職や昇進の話をしはじめ、自分の選択が正解だったのかを振り返るタイミング。私自身、まさにそこを通った人間として、振り返って分かったことを書きます。

結論を先に置きます。「高卒就職か大学進学か」は18歳の時点では正解が決まらない。20代後半に振り返って初めて、それぞれの道で何を得て何を失ったかが見える。そして大事なのは、どちらの道を選んだとしても「20代後半でリカバリーできる選択肢が用意されている」こと。

本記事は、工業高校(電子機械科)卒業後、大手楽器メーカー → 陸上自衛隊 → SES企業 → 地方中小の製造業(DX推進担当)という「高卒で就職して、20代で学び直して、IT職に転職した」遠回りキャリアを歩いた当事者として、選択の振り返りをします。これから進路を選ぶ高校生にも、高卒で社会に出てから迷っている20代にも、判断材料になればと思います。

やまと

高校3年生の進路選択の場面で、私は「就職」を選びました。当時は「大学に行く意味が分からなかった」「早く家を出て働きたかった」というのが正直な動機です。あれから10年経って、振り返ると「正解だった部分」と「やり直せるなら違う選択をしたい部分」が両方ある。両面ある、というのが本当のところだと思います。

このページについて

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学費・募集要項・制度内容は変動するため、判断材料として使う場合は必ず公式サイトの一次情報をあわせて確認してください。

この記事の結論
  • 高卒就職と大学進学は「18歳時点の判断材料が違いすぎる」。当時の判断は当時の合理性で正しかったかもしれない
  • 20代後半で振り返ると、高卒就職には「実務経験の蓄積」「経済的自立の早さ」というプラス、「キャリア選択肢の狭さ」というマイナスがある
  • 大学進学には「選択肢の広さ」「思考体力」というプラス、「実務経験の遅れ」「学費負担」というマイナスがある
  • 20代のうちなら、どちらの道からでもリカバリーできる選択肢が現代には用意されている(通信制大学・転職エージェント・スクールなど)
  • 振り返って一番大事なのは「選んだ道を正解にする行動」。どちらを選んだかではなく、選んだ後にどう動いたかで結果が決まる
目次

数字で見る|高卒就職と大学進学の現状

感情論に入る前に、まず数字を押さえます。「高卒就職か大学進学か」を取り巻く現実を、公的データから整理します。

項目数字出典
大学進学率(2024年)約59.1%文部科学省 学校基本調査
高卒就職率(2024年)約98%(求人数あたり)厚生労働省 高卒就職状況
高卒3年以内離職率約36.9%厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況
大卒3年以内離職率約32.3%同上
生涯賃金の差(高卒vs大卒、男性)約4,000〜5,000万円労働政策研究・研修機構 推計

数字だけ見ると「大学進学のほうが圧倒的に有利」に見えます。生涯賃金で4,000〜5,000万円の差。これはたしかに大きい。

でも、この数字には「高卒で就職した人」の中に、後から大学を出た人や別の道で稼いだ人が含まれていないという限界があります。あくまで「高卒のまま、典型的なキャリアを歩んだ人」の数字。20代で学び直して別の道に行く選択肢を取ると、この数字は揺らぎます。

私の場合|高卒就職を選んだ理由と、振り返って分かったこと

具体的なケースとして、私の選択の振り返りを置きます。「あの時、なぜ高卒就職を選んだか」と「20代後半で振り返って何が見えたか」を、誇張も自虐もなく書きます。

18歳の自分が高卒就職を選んだ理由

高校3年生の進路選択で、私は工業高校(電子機械科)から大手楽器メーカーへの就職を選びました。理由は3つ:

  • 大学に行く意味が、当時の自分には言語化できなかった
  • 早く実家を出て経済的に自立したかった
  • 学費を出してもらうのが申し訳なかった

この判断は、当時の自分の情報量と価値観の中では合理的でした。大学に行く意味を熱く語ってくれる大人が周りにいなかった、という環境要因も大きい。「進路を自分で考えて選んだ」という主体性は、後の人生で確実にプラスに効きました。

20代前半で気づいた「高卒就職のしんどさ」

大手楽器メーカーで2年、陸上自衛隊で3年勤めた頃、「自分が選べる仕事の幅が狭い」ことに気づきました。同世代の大卒の友人がIT企業や外資系に就職していくのを見て、応募条件で「大卒以上」がついている求人にエントリーすらできない現実がはっきり見えてきた。

これは「高卒就職を選んだから」というより、「日本の労働市場が大卒前提で組まれている」という構造的な問題です。能力や意欲とは別の次元で、応募の入口が狭まっている。

やまと

「能力で勝負したい」と思っても、書類選考で機械的に弾かれる場面が何度かあって、これは効きました。「能力以前の問題で土俵に上がれない」のが、20代前半で一番モヤモヤした部分です。

解決策として通信制大学を選んだ

21歳でサイバー大学IT総合学部に入学。陸上自衛隊在籍中に始めて、SES企業に転職してからも続けて、4年で標準修業年限通りに卒業しました。25歳で「大卒」になり、地方中小の製造業のDX推進担当として今働いています。

この道のりで分かったのは、「18歳の選択は、20代の動き方で書き換えられる」ということ。高卒就職を選んでも、20代で学び直して大卒資格を取ることは現実的に可能です。サイバー大学のように働きながら卒業できる通信制大学が現代には用意されています。

高卒就職のメリット・デメリット|20代後半の視点

10年経って振り返ると、高卒就職には明確なメリットとデメリットがある。両面ともフェアに書きます。

高卒就職のメリット
  • 4年早く実務経験が積める。22歳時点で4年の社会人経験は、大卒新人より大きい武器になる
  • 奨学金返済の負担がない。20代の手取りを生活と貯蓄・自己投資に回せる
  • 「働く」ことの解像度が早い段階で上がる。仕事と人生の繋ぎ方を、若いうちから自分の頭で考える機会がある
  • 製造業・建設業・公務員・自衛隊など、高卒採用枠で安定した職に就ける道が用意されている
高卒就職のデメリット
  • 応募条件「大卒以上」の求人にエントリーできない(書類選考の足切り)
  • 体系的な思考訓練の機会が少ない。論理的な文章を書く・調べた情報を整理する作業を学ばないまま社会に出る
  • 同世代との「キャリアの選択肢の広さ」の差を、20代前半で感じる場面が多い
  • 転職市場では「即戦力」を求められやすく、未経験職種への転換難易度が大卒より高い

大学進学のメリット・デメリット|逆側から見ても両面ある

大学進学を選んでいた場合のメリット・デメリットも、フェアに書きます。私は通信制大学を社会人になってから卒業した立場ですが、4年制大学に18歳から通った友人たちのキャリアを横で見てきた経験から書きます。

大学進学のメリット
  • 応募できる求人の幅が圧倒的に広い。新卒採用枠+大卒以上の中途求人にエントリーできる
  • 4年間で論理的思考・文章構成・調べ物・プレゼンなどの汎用スキルを訓練できる
  • 専門分野を深掘りして、その先の修士・博士・研究職に進む道が開いている
  • 同年代の友人ネットワークが多様な業界に広がる(転職や副業の情報源として強い)
大学進学のデメリット
  • 4年間の学費(私立で約400万円超)と生活費。奨学金で借りた場合、20〜30代に返済が重なる
  • 実務経験のスタートが22歳から。社会との接続が4年遅れる
  • 「大学に行くのが普通」という前提で進学した場合、4年間の使い方が曖昧になるリスク
  • 新卒一括採用に乗れなかった場合、22歳での就活失敗が長期的に響くケースもある

20代後半でリカバリーできる|現代の選択肢

20代後半で振り返ったときに大事なのは、「過去の選択を悔やむ」のではなく「今からどう動けるか」です。現代には、高卒就職を選んだ人も、大学進学を選んだ人も、20代のうちに方向転換できる選択肢が用意されている。

STEP
通信制大学で大卒資格を取る

高卒で就職した人が「学歴を更新したい」と思ったら、働きながら通信制大学を卒業するのが現実的なルート。サイバー大学・放送大学などが代表例。私はサイバー大学を選びました。

通信制大学・スクールの資料請求

「働きながらITを学びたい」「高卒からエンジニアを目指したい」なら、まず複数校のパンフを比較するのが現実的です。学費・卒業率・科目の違いは公式パンフを並べて見るのが一番早い(無料)。

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STEP
資格取得で実務スキルを上書きする

「学位は要らないけど、担当業務を広げたい」なら、簿記・FP・宅建・基本情報技術者・社労士など、業界ごとに「強い資格」を取る道がある。3〜12か月で取得できるものが多い。

STEP
転職エージェントで未経験職種にチャレンジ

20代向けの転職エージェント(キャリアスタート・UZUZ・ハタラクティブなど)は、未経験・第二新卒・キャリアチェンジ志望者の支援に特化している。学歴に自信がなくても、20代のうちなら未経験でIT職や事務職にチャレンジできる求人が用意されています。

20代・第二新卒の転職エージェント

「今の仕事向いてないかも」と感じたら、転職エージェントは無料で求人と相場感を教えてくれます。複数登録して比較するのが基本(1社だけだと提案がそのエージェントの得意領域に偏る)。

20代に強い転職エージェント 主要3社
  • キャリアスタート:20代・第二新卒向け。書類添削・面接対策が手厚い。
  • UZUZ(ウズキャリ):既卒・フリーター・第二新卒。1人あたりのサポート時間が長い。
  • ハタラクティブ:未経験OK求人多数。学歴不問求人を扱う。

合う/合わない、向く/向かないは人によって違います。複数登録して、担当者との相性で判断してください。

3つの選択肢は排他的ではなく、組み合わせて使える。「通信制大学+資格取得」「通信制大学+転職エージェント」のように並行で動かすと、20代後半のキャリア軌道を大きく書き換えられます。

これから進路を選ぶ高校生に伝えたい3つのこと

もし18歳の自分に何か言えるなら、こう言うと思います。進路選択そのものより、選んだあとの動き方のほうがずっと大事

  • 進路選択は「現時点での合理性」で判断していい。10年後に振り返って正解だったかどうかは、選んだ後にどう動いたかで決まる
  • 「大学が普通」という同調圧力で進学するなら、4年の使い方を入学前に決めておく。漠然と入った場合の機会損失は大きい
  • 高卒就職を選んだ場合、20代のうちに「学び直し」の選択肢を頭に入れておく。早いほど効く
やまと

私は高卒就職を選んで遠回りした側ですが、「遠回りも資源」になります。製造業・自衛隊・SES・DX推進と、それぞれの現場で得たものが、今のキャリアに全部効いている。選んだ道を正解にする行動を続けるかどうか、それが一番大事です。

よくある質問

高卒で就職して後悔しないですか?

後悔するかどうかは、就職後の動き方で決まります。高卒で就職して、その後ずっと勉強しないままだと「キャリアの選択肢の狭さ」を感じる場面が出てくる。逆に、社会人になってから学び直しの選択肢を取り続ければ、後悔は最小化できる。「高卒就職を選んだこと」より「選んだ後にどう動いたか」のほうが、結果に与える影響は大きいです。

大学に行く意味が分からないのに進学していいですか?

「分からないけど周りが行くから」で進学すると、4年間の使い方が曖昧になりがち。「自分が大学で何を学んで、その後どうしたいか」を入学前に1度紙に書き出してみるのがおすすめです。書き出して何も出てこないなら、就職や専門学校など別の選択肢を検討する価値もある。社会人になってから通信制大学に入る選択肢も残されています。

20代後半から大学に入り直しても遅くないですか?

遅くないです。通信制大学なら20代後半・30代・40代の入学者が普通。サイバー大学のフルオンライン通信制なら、働きながら4年で卒業可能。私は21歳で入学して25歳で卒業しました。専門実践教育訓練給付金を使えば、学費の負担も大幅に圧縮できます。

高卒のままIT職に転職できますか?

20代のうちなら、可能です。未経験OKのIT求人を扱う転職エージェント、プログラミングスクール経由での転職、SES業界経由での実務経験積みなど、複数のルートがあります。私はSES経由で実務経験を積みつつ、並行してサイバー大学で学位を取りました。両輪で動かすのが結果的に一番強かったです。

まとめ|選んだ道を正解にする行動を続ける

高卒就職と大学進学は、18歳の時点では正解が決まらない問いです。10年経って振り返って初めて、それぞれの道で得たものと失ったものが見える。そして、20代のうちなら、どちらの道からでもリカバリーできる選択肢が現代には用意されています。

大事なのは、選んだ道を正解にする行動を続けること。高卒で就職したなら、20代のうちに学び直しの選択肢を頭に入れておく。大学に進学したなら、4年の使い方を曖昧にしない。選択そのものより、選択した後の積み重ねのほうが、結果を作ります。

学び直しの選択肢を整理した別記事も用意しているので、興味があれば併せて読んでください。

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この記事を書いた人

やまとのアバター やまと DX推進者

元工場・自衛官の社内SEです。
毎日ひたすら開発とブログ記事を書いてます。

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