みなさん、Claude Codeでこんなことありませんか?
Opus 4.7をずっと使ってたら月のクレジットがゴリゴリ減って焦った、とか。逆にSonnet 4.6に切り替えたら、なんかブロック構造が崩れた記事を量産しちゃった、とか。私はどっちもやらかしました(笑)
最近わかってきたのは、Claude Codeはモデル単体じゃなくて、「モデル選択 × 規約整備」の組み合わせで化けるっていうことです。
やまと副業3案件を平日夜2〜3時間で回してる私が、半年かけて辿り着いた使い分けの話です。Anthropic公式の数字と、自分のリポジトリで起きた事故をベースに書きます。
結論から書いていきます。
結論:Opus 4.7で規約を作り、Sonnet 4.6で量産する2フェーズ運用
Opus 4.7とSonnet 4.6は「上位下位」じゃなく、フェーズ別の役割分担で使うほうが効きます。
- Opus 4.7(規約整備フェーズ):CLAUDE.md / スキル / 検査スクリプトを設計、AIにガードレールを敷く
- Sonnet 4.6(量産フェーズ):その規約に従って日々のコード・記事・デバッグを高速で回す
- Haiku 4.5(サブエージェント):定型処理に回して、メインモデルのトークンを温存
ここに辿り着いてから、月のクレジット消費が体感3〜4割減ったうえに、出力の精度はむしろ上がりました。なんでそうなるのか、順に書いていきます。
モデルを意識しないと起きる、地味に痛い2つのこと
まず私がやらかした失敗を、正直に2つ書きます。Claude Codeを触ったことがある人なら、片方は心当たりあるんじゃないでしょうか。
失敗①:Opus常用で月のクレジットが想定の倍溶けた
Opus 4.7はAPI料金で 入力 $5 / 出力 $25(100万トークンあたり)。Sonnet 4.6は 入力 $3 / 出力 $15 です。出力料金の比だと Opusが約1.67倍。
「1.67倍くらい大したことないでしょ」と思ってたんですけど、現実にはセッションが長引くほど比は効いてきます。長文ログを読ませたり、何時間も同じ案件を掘ったりすると、入出力両方が積み上がっていくので。
Anthropicの公式ドキュメントによると、開発者1人あたりの平均は 稼働日1日あたり約$13、月150〜250ドル、ユーザーの90%は1日$30以下に収まるとのこと。私の最初の月は$30/日のラインを軽く超えてました。Opusをずっとオートで使ってたからです。



「副業の収益がクレジット代で消える」みたいなしょうもない事故、本気で起きるんですよ。これだけは避けたい。
失敗②:Sonnet常用でSWELLブロック記事の構造が崩れた
逆方向の事故もあります。「節約しよ」と全部Sonnetに切り替えた時期があって、その時はGutenbergブロックコメント(wp:loos/...)の属性が微妙に間違った状態でDBに投入される事故が地味に増えました。
原因は明確で、Sonnet 4.6が劣ってるからじゃなく、私の側でブロック生成のルールを明文化してなかったからです。「既存記事から雛形をコピーして差分修正する」というシンプルな規約を作る前は、Opusの推論力でなんとなく正しく書けてただけだった、ということです。
ここで気づきました。規約がないままモデルだけ下げると、AIは”らしく書ける範囲”でしか書けない。逆に言うと、規約があれば下位モデルでも崩さない、ということです。
Claude 各モデルの公式仕様を整理しておく
使い分けの前に、まず公式仕様を整理しておきます。これは2026年5月時点のAnthropic公式ドキュメントから引用した数字で、私の主観は入ってません。
| 項目 | Opus 4.7 | Sonnet 4.6 | Haiku 4.5 |
|---|---|---|---|
| Model ID | claude-opus-4-7 | claude-sonnet-4-6 | claude-haiku-4-5 |
| コンテキスト窓 | 1M tokens | 1M tokens | 200K tokens |
| 最大出力 | 128K tokens | 64K tokens | 64K tokens |
| 入力料金(1Mトークン) | $5 | $3 | $1 |
| 出力料金(1Mトークン) | $25 | $15 | $5 |
| 位置づけ(公式) | 複雑な推論・エージェント型コーディング | 速度と知性の最適バランス | 準フロンティア級の最速 |
| 応答速度 | 普通 | 速い | 最速 |
| 知識カットオフ | 2026年1月 | 2025年8月 | 2025年2月 |
出典: Anthropic公式 Models overview
注目してほしいのが 「位置づけ」の行 です。Anthropic自身が「Opus = 複雑な推論用」「Sonnet = 速度と知性の最適バランス」と書いてるんですよね。Sonnetは劣化版Opusじゃなく、用途が違うモデルだと公式に明言されています。
料金の差は出力で $25 vs $15、Opusが1.67倍。コンテキスト窓は両方とも1Mトークン同等です。つまり「長い文脈を扱える能力」では差がないので、本当に深い推論が必要なフェーズだけOpusを使うのが合理的になります。
Opus 4.7を投下すべきフェーズ:規約とガードレールを作る
結論セクションで書いた「規約整備フェーズ」とは、具体的に何をするのか。私のリポジトリで言うと、Opus 4.7に集中投下するのは下の3つです。
- CLAUDE.md(プロジェクト憲法)の設計・更新
- カスタムスキルの新規作成(記事生成・装飾ルール・SEOチェックなど)
- 検査スクリプト(コミット前にAIの出力が規約を破ってないか自動チェック)
例として、私のしごとえらびブログでは、AIが過去にアフィリエイトリンクのURLを捏造して記事に貼っちゃう事故がありました。よくある「A8.netの正規パラメータを4ブロック構造で書けない」ってやつです。
これを再発防止するために scripts/check-affiliate-urls.sh という検査スクリプトをOpus 4.7で設計しました。「A8.netの正規mat IDは XXXXXX+XXXXXX+XXXX+XXXXXX の4ブロック必須」「a8ejpredirect= パラメータは本物には含まれない」みたいなルールをコード化して、コミット時に違反があれば exit 1 で止まるようにしてあります。
ガードレールはコードに落とせば、後から下位モデルが触っても破られない。これがOpus 4.7に投資する一番の理由です。



「未来の自分への投資」ってカッコつけすぎですけど、実際そういう感覚です。今ここでOpusで丁寧に規約を組んでおけば、来週からの量産はSonnetで安心して回せます。
opusplan という公式の使い分けモード
もうひとつ知っておいてほしいのが、Claude Codeに opusplan という公式のハイブリッドモードがあること。
セッション中に /model opusplan と打つと、Plan Mode(設計フェーズ)ではOpus、実装フェーズに入ったらSonnetに自動で切り替わる動きをしてくれます。私が手動でやってる「設計はOpus、コードはSonnet」をそのまま自動化してくれる感じですね。
これはAnthropicが 公式ドキュメントのModel configurationページ で「Opusの推論力とSonnetの実行効率の良いとこ取り」と明記している運用パターンです。フェーズ別運用は私が思いついたんじゃなく、Anthropic自身が推している方法なんですよ。
Sonnet 4.6で十分回せるフェーズ:規約に従って量産する
規約が整ったら、ここから先はSonnet 4.6でほとんど困らなくなります。私が実際にSonnetで回している作業はざっとこんな感じです。
- SWELLブロックを使った記事の 下書き生成(雛形コピーのルールが効くから崩れない)
- 既存記事への 装飾追加(マーカー位置・密度ルールが効くから過剰装飾にならない)
- AIOSEOの meta description・内部リンク補完(評価4項目の数値ルールが効く)
- テストファースト or 仕様書ベースの 機能実装
- WordPressコンテナの 定型デバッグ(プラグイン衝突・キャッシュ問題など)
Anthropic公式の コスト管理ページ でも「Sonnet handles most coding tasks well and costs less than Opus. Reserve Opus for complex architectural decisions or multi-step reasoning.(Sonnetはほとんどのコーディングタスクをこなせて、Opusより安い。Opusは複雑な設計判断や多段推論にだけ取っておけ)」と明言されています。
私の感覚も同じです。Sonnet 4.6で困るのは 「初めての構造を設計する瞬間」 だけで、それ以外の 「既に決まった型に流し込む作業」 ならほぼ気になりません。



ソフトウェアエンジニアのキャリアで言うところの「設計はシニアが、実装はジュニアが」みたいな分業に近いかもしれません。AIにも同じ役割分担を持ち込むイメージです。
Haiku 4.5はサブエージェントの仕事
3つ目のモデル、Haiku 4.5の使いどころも書いておきます。これは サブエージェント専用と割り切るのがおすすめです。
Haiku 4.5は出力料金 $5/M でSonnetの 3分の1、Opusの 5分の1。コンテキスト窓も200KとSonnet/Opusより狭いので、メインのコーディング用には向かないんですけど、「grep結果から特定の行を抽出するだけ」「テスト出力を整形するだけ」みたいな 「短く・単機能」 なサブエージェント仕事には十分です。
Claude Codeでは CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL=haiku という環境変数で、サブエージェントだけ切り替えられます。これでメインのSonnet/Opusのトークンを温存できる仕組みです。
意思決定フロー:今のタスクはどっち?
朝の作業開始時に /model で迷う時間自体がもったいないので、私は判断基準を1枚にしてます。


真ん中の opusplan ルートが私の主力です。設計フェーズだけOpusで深く考えて、実装に入ったら自動でSonnetに渡してくれる。手動切替の判断疲れがゼロになるので、夜の作業時間が削られないんですよ。
無自覚運用 vs フェーズ別運用:何が変わったか
具体的に「フェーズ別運用に変えて何が変わったか」を、ビフォーアフター形式でまとめます。
| 観点 | As-Is(モデル無自覚運用) | To-Be(フェーズ別運用) |
|---|---|---|
| 主力モデル | Opusをほぼ常用 | Sonnet中心、要所だけOpus |
| 月のコスト | $30/日を頻繁に超える | $10〜$20/日のレンジに収束 |
| 出力品質 | 規約がないので生成のたびにブレる | 規約に沿うので再現性が出る |
| ガードレール | 頭の中にしかない | CLAUDE.md・スキル・検査スクリプトに分散 |
| 切替コスト | 毎回 /model で迷う | opusplanで自動化 |
| レビュー時間 | 出力をいちいち精査 | 規約違反は検査スクリプトが先に弾く |
表のなかで一番効いたのは 「ガードレールが頭の中にしかない」→「コードに分散」 の部分です。頭の中のルールはAIに伝わらないし、自分も忘れます。CLAUDE.md・スキル・検査スクリプトに分散しておけば、どのモデルが触っても同じ品質になります。
この運用が合う人/合わない人
「全員にこの運用がおすすめ」とは正直思ってません。合う人と合わない人を両方書きます。
- 同じ作業(記事生成・ブログ運用・特定の実装パターン)を何度も繰り返す人
- 個人 or 小チームで運用していて、規約を自分で書ける裁量がある人
- 月のコストを意識する必要があるフリーランス・副業勢
- 毎回違うリサーチタスク・調査が中心で、繰り返しが少ない人(規約を書くコストが回収できない)
- チームの規約整備権限がない人(自分のスキル・ローカルmemoryでカバーするしかない)
- Maxプラン契約で「Opusを使い倒すこと自体」が元を取る条件になっている人
3つ目のMaxプランの話だけ補足すると、Claude公式の Default model setting ではMaxとTeam Premiumのデフォルトが Opus 4.7、Pro と Anthropic API のデフォルトは Sonnet 4.6 になってます。Maxユーザーは「Opusを使うほど元を取れる」設計なので、フェーズ別運用の節約メリットは薄まります。それでもガードレール整備の意味は残るので、Maxユーザーでも「規約整備の章」だけは応用できると思います。
よくある質問
- Q1. モデル切替の一番ラクなやり方は?
-
セッション中なら
/modelと打つと選択画面が開きます。直接指定するなら/model sonnet/model opus/model opusplanのように alias を渡せばOK。起動時に固定したい場合はclaude --model sonnetやANTHROPIC_MODEL=sonnetでもいけます。私は/model opusplanをデフォルトにして、必要な時だけ/model sonnetで純粋なSonnetに落とすことが多いです。 - Q2. Haiku 4.5って、メインで使っちゃダメ?
-
ダメじゃないんですが、メインのコーディング用としてはコンテキスト200Kがネックになりやすいです。Sonnet/Opusの1Mに対して5分の1の窓なので、長いCLAUDE.mdとプロジェクト全体を読みながら作業する用途には不向き。一方、grep結果の整形やテスト出力のフィルタみたいな 「短く・単機能」 なサブエージェント仕事には最適です。
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL=haikuでサブエージェントだけ切替えるのが現実解です。 - Q3. opusplanって、つまり何が嬉しいの?
-
「Plan Modeに入ったらOpus、抜けたらSonnet」を自動でやってくれます。Plan Modeはコードを書かずに調査・設計だけする読み取り中心のフェーズなので、ここでOpusの推論力が活きる。実装に移ったら作業の8割は型通りなのでSonnetで十分です。手動の
/model切替を1回減らせる のが地味に大きくて、1日に5回切り替えてた人なら、それだけで判断疲れが消えます。 - Q4. 既存プロジェクトに規約を入れる時、何から手をつける?
-
私の経験上、最初に書くべきは 「禁止事項リスト」 です。「これだけはやらないで」をCLAUDE.mdに5〜10行書くだけで、量産フェーズの事故率が一気に下がります。逆に「こう書け」型のガイドラインは、書きすぎるとAIが守れなくなるので最初は最小限で。検査スクリプトは余力ができてから足せば間に合います。
まとめ:モデル選択は”運用設計”の話
長くなったので最後に振り返ります。Claude Codeで精度とコストを両立させる鍵は、モデル単体じゃなくて 「規約整備フェーズと量産フェーズの分業」 でした。
- Opus 4.7 → CLAUDE.md・スキル・検査スクリプトの設計
- Sonnet 4.6 → 規約に従って日々の量産
- Haiku 4.5 → サブエージェントで定型処理
- 切替判断は
opusplanに任せれば自動化できる
「モデルが弱いから出力が崩れる」と感じたとき、たいてい問題は 規約側にある ことが多いです。下位モデルでも崩さないだけのガードレールが整ってるか、自分のリポジトリを見直してみる価値はあると思います。
Claude Code の関連トピックは別の記事で深掘りしてるので、興味があれば合わせて読んでみてください。










料金や仕様の最新値は変動が早いので、本記事の数字は2026年5月時点のものです。最新は Anthropic公式 Models overview で確認してください。






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