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SlackやTeamsの通知だけで疲れる理由|仕事の緊張が抜けない人へ

この記事の結論
  • SlackやTeamsの通知だけで疲れるのは、通知が単なる連絡ではなく「急な依頼・指摘・判断を迫られる合図」として身体に記憶されているからです
  • あなたが弱いから疲れているのではなく、通知が鳴る前から身体がずっと警戒モードになっている可能性があります
  • 通知の量をすぐ減らせなくても、身体側からは今日からほどける。3分の呼吸と脱力でいい
  • 疲れているときに退職・転職などの大きな決断はしないほうがいい
  • 慢性的な不調や強い症状が続くときは、内科・心療内科・精神科への相談を検討してほしい

「気持ちの問題」ではなく「身体の話」として読んでもらえると、肩の力が少し抜けるはずです。気持ちを立て直すアプローチは心の処方箋編に、ストレスで疲れる仕組みの総論は身体の処方箋シリーズの親記事にまとめました。この記事はその「Slack・Teams通知軸の深掘り編」です。


目次

はじめに:通知が鳴るだけで疲れる人へ

こんな感覚に、心当たりはありませんか。

  • SlackやTeamsの通知音がポーンと鳴っただけで、肩がギュッと上がる
  • 未読数のバッジを見るだけで、開く前から焦りで胃のあたりがざわつく
  • たった一言の返信を送るのに、書いては消してを繰り返してしまう
  • 休憩中もスマホを伏せられず、通知が来ていないか気になる
  • 通知が鳴っていないのに、「鳴った気がして」アプリを開いてしまう

もし思い当たるなら、それは「コミュ障」でも「気にしすぎ」でもありません。仕事の量ではなく、通知の前後で身体がずっと緊張していることが、休んでも抜けない疲労感の正体かもしれません。

SlackやTeamsの通知だけで疲れるのはなぜ?

結論からいうと、SlackやTeamsの通知だけで疲れるのは、通知が単なる連絡ではなく、急な依頼・指摘・判断を迫られる合図として身体に記憶されていることがあるからです。

人間関係で疲れるのは、相手と話した時間が長いからではありません。相手の反応を予測し、自分の言葉を抑え、身体を緊張させ続けているから疲れる、というのが本記事の中心にある考え方です。チャットの場合は、通知音と「依頼・指摘」がペアで結びつき、音が鳴る前から身構えが始まっている可能性があります。

ストレス→緊張→疲労 の流れ

仕事のストレス(通知を待つ・対応する)
 ↓
交感神経が優位になる
 ↓
呼吸が浅くなる・肩や顎がこわばる・心拍が上がる
 ↓
身体がずっと警戒モードになる
 ↓
休んでも回復しにくくなる
 ↓
疲労感・だるさ・集中力低下につながる

身体がずっと警戒モードを続けている状態は、スマホの画面を消しているのに、裏でアプリが大量に動いていてバッテリーが減っている状態に近いです。仕事が終わって家に帰っても、お風呂に入っても、バックグラウンドのアプリ(=通知の予測)が動き続けているから、疲れが抜けません。

疲れているのは甘えではない

自律神経のうち、緊張時に働く交感神経が優位になり続けると、休息モードに関わる副交感神経への切り替えが遅れ、休んでも回復モードに入りづらくなることがあると言われています。これは「気の持ちよう」でも「甘え」でもなく、身体の仕組みの話です。

通知が鳴ってからチャットに返信するまでの時間が30秒でも、その前後の身構えを合わせれば、警戒モードでいる時間は何時間にもなります。応答した量より、身構えている時間の長さで消耗している、と考えるとつじつまが合うはずです。

やまと

SES企業で客先常駐していた頃、画面の隅でTeamsのアイコンが赤くなっただけで、肩がギュッと上がる時期がありました。退勤後にスマホをポケットから出すたび、通知が来ていないか先に確認してしまう。内容が問題なくても、「待っている時間の緊張」のほうがぐったり感を生んでいた気がします。

よくある具体例

通知音が鳴るだけで肩が上がる

ポーンという音、ピコッという音、独特のメロディ。鳴っただけで、内容を見る前から「何か急ぎだろうか」「指摘だろうか」がよぎる。音と身構えがセットで条件づけされている状態に近いです。

未読数のバッジを見るだけで焦る

アイコンの右上に「3」「12」とついているのを見ただけで、開かないうちから胃のあたりがざわつく。中身が穏やかな雑談でも、未確認の数字そのものが「自分が遅れている合図」として身体に届いているのかもしれません。

返信文を何度も書き直す

「了解しました」だけでいい場面で、丁寧すぎる文面に直す、絵文字を足す、語尾を変える。1行の返信に5分10分かかってしまう。否定されない言い回しを探すのに、本来の中身よりエネルギーが向いている状態です。

休憩中もチャットが気になる

昼休みにスマホを伏せても、ふとした瞬間に手が伸びる。コーヒーを取りに立ったあいだに通知が来ていないか、席に戻る前に確認してしまう。休憩の形をしているのに、頭はずっと仕事にいる状態です。

鳴っていないのに「鳴った気がして」確認する

通知が鳴っていないのに、アプリを開いて確認してしまう。何もないことを確認して安心するけれど、しばらくするとまた開きたくなる。これは意志が弱いのではなく、警戒モードに入った身体が、合図を探し続けている状態に近いです。

まずできる対処法

通知の総量をすぐ減らしたり、職場を変えたりするより、身体側からほどけるほうが近道です。今日から、デスクに座ったままできるものを並べます。

3分でできる呼吸と脱力の3ステップ

STEP
座ったまま、肩・あご・手の力を抜く

椅子に深く座って、肩を一度すくめてからストンと落とす。あごと手のひらの力も同時に抜く。通知に向かって身構えていたことに、ここで気づくはずです。

STEP
鼻から4秒吸って、口から6〜8秒で吐く

秒数は目安。吐くほうを長くするのがコツです。お腹がへこむまで吐ききると、自然と次の吸う息が深くなります。

STEP
これを3回くり返す

3回だけで十分。「ふっと身体が一段降りる感覚」があれば成功です。なくても続けていると気づきやすくなります。

「これは危険ではなく、不快なだけ」と言語化する

身体は「危険」と「不快」をうまく区別しません。チャットの通知は不快ではあっても、命の危険ではない、と一度言葉にすると、警戒モードがほんの少しゆるむことがあります。

紙に書き出す(0秒思考)

「気にしている通知の中身」「言われそうなこと」を、A4の紙に1分で書き出します。書くと、頭の中をぐるぐる回っていた予測が外に出て、ループから降りやすくなります。書き出し方の具体的な手順は、別記事にまとめました。

距離を取る(通知オフ・集中モード)

SlackやTeamsには、通知を一時的に止める「集中モード」「サイレント」機能があります。1〜2時間でいいので、通知を切る時間帯を意図的につくる。退勤後はスマホからアプリの通知バッジを外すだけでも、警戒モードが切れる「すき間」が生まれます。

コントロールできる範囲を分ける

「相手がいつ送ってくるか」はコントロール外、「自分がいつ確認するか」はコントロール内。外側まで責任を持とうとすると消耗します。線を引くだけで、疲労感が一段下がる人は多いです。

疲れているときに大きな決断をしない

退職・転職・配属希望などの判断は、身体の緊張がほどけた状態で初めてフラットにできます。警戒モードのままの判断は、後で後悔しやすいので、まず呼吸と睡眠を整えるほうが先です。呼吸を整える具体的な仕組みは、シリーズ内の補助記事にまとめました。

やってはいけないこと

消耗を増やすNG行動
  • 自分だけを責める(「自分が弱いだけ」と決めつけない)
  • 相手をすぐ変えようとする(送り手を変えるエネルギーで、自分のほうが疲弊する)
  • 疲れた状態で退職・転職・別れなどの大きな決断をする
  • 無理に明るく振る舞う(蓋をした緊張は、後で身体に出る)
  • 「気合いで乗り切る」と決め込む(短期は耐えても、慢性化しやすい)

仕事を辞めるか迷っている人へ

「もうこの通知環境にいたくない」と思った瞬間に辞表を出したくなる気持ちは、よくわかります。ただ、身体がほどけた状態で初めて、フラットに判断できます。緊張のピーク時の判断は、3か月後に「なんであんな決め方をしたんだろう」と後悔しやすいものです。

辞めるか迷う手前で使える考え方を、別記事にまとめました。先に身体をほどけたら、これを読みながら自分の本音を整理してみてください。

関連記事

本シリーズは「ストレスで身体が緊張し続けることが、休んでも抜けない疲労になる」というテーマで、親記事を頂点に複数の子記事が連なる構成です。通知系で疲れる人は、上司・会議・職場全体での疲れと地続きの部分があるので、あわせて読むと自分の消耗の輪郭が見えやすくなります。

まとめ:通知の量ではなく、通知の前後の緊張で疲れている

SlackやTeamsの通知だけで疲れるのは、通知量そのものより、通知の前後で「予測し、抑え、身構える」時間が長いからです。あなたが弱いから疲れているのではなく、身体がずっと警戒モードを続けている可能性があります。

ストレス源(チャット環境)をすぐ変えられなくても、身体側からは今日からほどけます。呼吸と脱力の3ステップは、デスクに座ったまま3分でできます。辞めるかどうかの判断は、身体がほどけてからのほうが、後悔の少ない選択になりやすいです。

ストレスの仕組みについては、厚生労働省のこころの耳「ストレスとは」に一般的な解説があります。あわせて参考にしてみてください。

ご注意

慢性的な不調や強い症状がある場合は、自己判断で対処せず、内科・心療内科・精神科などの専門機関に相談してください。本記事は身体の仕組みについての一般的な情報であり、医学的な診断・治療を代替するものではありません。

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