正直に言います。私、プログラミングの独学に一度完全に挫折しました。
高校2年生の夏休み。YouTubeでプログラミング系の動画を見て「これなら自分にもできるかも」と思って始めたんですが、3ヶ月後には完全にやる気が消えてました。参考書は本棚の隅で埃をかぶり、パソコンを開くことすらなくなって、また毎日ゲーム実況とアニメを見る日々に戻りました。
でも、そこから半年後。ある方法で学習を再開したら、今度は続けることができたんです。この記事では、挫折した私がどうやってプログラミング学習を続けられるようになったのか、その具体的な方法を書いていきます。
同じように「プログラミングに興味はあるけど、自分に続けられるか不安」と思っている高校生に読んでもらえたら嬉しいです。
プログラミングに興味を持ったけど、3ヶ月で挫折した話
高校2年生の夏、私は毎日YouTubeでゲーム実況を見てました。将来のことを考えると漠然とした不安があったんですが、「でも勉強もあんまりできないし、やりたいこともないしな…」って感じで、なんとなく毎日が過ぎていく感じでした。
ある日、YouTubeのおすすめに「プログラミングで簡単なゲームを作ってみた」みたいな動画が出てきて、なんとなく見たんです。そしたら、「あ、これなら自分にもできるかも」って思っちゃったんですよね。
次の日、本屋に行って「プログラミング入門」みたいな本を買いました。2,800円くらいしたと思います。「よし、これで人生変わる!」みたいな謎のテンションで帰宅しました。
最初の1週間は楽しかったです。本に書いてある通りに打ち込んで、画面に「Hello World」って表示されたときは「おお!」って声出ました。一人暮らしじゃないのに。
でも、2週目あたりから雲行きが怪しくなってきます。「開発環境を構築しましょう」みたいなページで完全に止まりました。何が何だか分からない。本に書いてある通りにやってるはずなのに、なぜかエラーが出る。Googleで調べても、専門用語だらけでよく分からない。
「まあ、明日やればいいか」が続いて、気づいたら1週間パソコン開いてませんでした。
3ヶ月後、私は完全にプログラミングから離れていました。「やっぱり自分には無理だったな」って諦めてました。
実は、これって珍しいことじゃないんです。
株式会社インタースペースの調査によると、独学でのプログラミング学習挫折率は80%に達しています。
80%って、ほとんどの人が挫折してるってことですよね。私だけじゃなかったんだ、って後から知って少しホッとしました。
挫折した理由を冷静に分析してみた
半年くらい経ってから、「なんで自分は続かなかったんだろう」って冷静に考えてみたんです。
まず、目標が曖昧すぎたんですよね。「プログラミングができるようになる」って、めちゃくちゃふわっとしてる。何ができたら「できるようになった」なのか、全然分かってなかったです。
それと、完璧主義すぎた。分からないところがあると、そこで完全に止まっちゃう。「ちゃんと理解してから次に進まなきゃ」って思ってたけど、初心者が全部理解するなんて無理なんですよね。
あと、一人で黙々とやるのが辛かった。誰にも相談できないし、これで合ってるのか不安だし。エラーが出ても「なんでこうなるの…」って一人で悩んで、結局解決できずに諦める、みたいな。
プログラミング学習で挫折する理由って、実はパターンがあるみたいです。
プログラミング学習で挫折する主な理由として、「目的を決めずに何となく勉強を始めた」「つまずいたときに質問・相談できる人がいない」「実務レベルを習得する前にモチベーションが続かなかった」などが挙げられます。
出典:プログラミング独学の挫折率は9割!失敗しやすい理由と対策方法|未経験からWebエンジニアへ RUNTEQ BLOG
読んでて「まさに自分じゃん…」って思いました。
それと、「毎日2時間勉強する!」みたいな無理な計画を立てたのも失敗でした。学校の宿題もあるし、部活は帰宅部だけど友達と遊んだりもするし。2時間なんて確保できるわけない。3日目くらいで計画崩壊して、「ああ、またダメだ…」ってなりました。
復活のきっかけは「小さな成功体験」だった
挫折から半年後の冬休み。またいつも通りゲーム実況を見てたんですが、ふと「自分でゲーム作れたら面白いかもな」って思ったんです。前回とは違って、今度は「簡単なゲームを1個作る」っていう具体的なイメージがありました。
「またどうせ挫折するんじゃ…」って不安はありましたけど、「今度は違うやり方でやってみよう」と思って再チャレンジしました。
前回は分厚い本から始めたんですが、今回はProgateっていう学習サイトを使うことにしました。友達が「ゲームみたいで面白い」って言ってたので。無料でできる部分もあるし、失敗してもお金の無駄にならないかなって。
実際に始めてみたら、これが思ってた以上に良かったです。スライドで説明があって、そのまま画面上でコードを書いて、正解したらレベルアップ。本当にゲーム感覚で進められました。
最初は1日15分だけって決めました。YouTubeを見る時間を15分だけプログラミングに変えただけ。「これなら続けられるかも」って思える範囲でした。
そして、最初の小さなプログラムが動いたとき。画面に自分が書いたコードで色が変わったとき、「お、できた!」って声に出ました。この小さな成功体験が、すごく大きかったです。
前回は「完璧に理解しなきゃ」って思ってたけど、今回は「とりあえず動けばOK」って割り切りました。分からないところがあっても、「まあ、そのうち分かるでしょ」って先に進む。そうしたら、意外と後から「あ、あれってこういうことか」って分かることが多かったんです。
成功した勉強法【具体的な5つのステップ】
ここからは、私が実際にやって続けられた勉強法を紹介します。完璧な方法じゃないかもしれないけど、少なくとも私には効果がありました。
ステップ1:「作りたいもの」を1つ決める
「プログラミングを学ぶ」じゃなくて、「◯◯を作る」を目標にすること。これがめちゃくちゃ大事でした。
私の場合は「簡単な診断ゲーム」でした。「あなたはどのキャラクタータイプ?」みたいなやつ。YouTubeでよく見るやつです。これなら自分でも作れそうだし、友達に見せたら面白がってくれそうだなって思って。
ゲームが好きなら簡単なゲーム、YouTubeが好きなら動画編集に使えるツール、アニメが好きならキャラクター管理アプリとか。自分の好きなことに関連したものを目標にすると、モチベーションが全然違います。
最初は本当に小さいもので良いです。というか、小さい方が絶対良い。「すごいアプリを作る!」とか考えると、また挫折します。私がそうでした。
ステップ2:初心者向けの学習サイトを使う
本は後回しで良いです。最初はProgateとかドットインストールみたいな学習サイトを使うのをおすすめします。
私が使ったのはProgateです。月額1,078円かかるんですが、最初は無料部分だけでも全然大丈夫。無料でHTML、CSS、JavaScriptの基礎が学べます。
良かったポイントは:
- スライドで説明→実際に書く→正解の流れがゲームみたい
- 環境構築しなくていい(ブラウザだけでOK)
- スマホアプリもあるから、通学中とかにもできる
- レベルアップシステムでモチベーション上がる
本も悪くないんですけど、最初の環境構築でつまずくリスクが高いんですよね。学習サイトなら、そこをすっ飛ばして「コードを書く楽しさ」から始められます。
ちなみに、高校生がプログラミングを学ぶのって実はけっこうメリットがあるみたいです。
高校生がプログラミングを学ぶメリットとして、「新しいことを吸収するスピードが大人よりも早い」「論理的思考力が自然に身につく」などがあります。
大人になってから始めるより、高校生の今の方が吸収早いらしいです。これ知ったとき、「今やっとけば良かったな」じゃなくて「今がチャンスじゃん」って思えました。
ステップ3:1日15分でも毎日続ける
これが一番大事かもしれません。1日15分でいい。
前回は「毎日2時間!」とか無理な計画立てて、3日で挫折しました。今回は「最低15分」って決めました。やる気があるときは1時間とかやることもあるけど、疲れてるときは本当に15分だけ。
15分って、YouTubeの動画1本分ですよ。それくらいなら、なんとか確保できる。
大事なのは「続けること」なんです。週末に5時間やるより、毎日15分の方が絶対身につきます。これは実感しました。
コツは、時間を決めること。私の場合は、夕飯食べた後の19時30分から15分って決めてました。習慣化すると、「今日もやるか」って自然に始められるようになります。
ステップ4:「完璧」を目指さない
これ、完璧主義の人ほど気をつけてほしいです。
プログラミングって、最初は分からないことだらけです。それは普通。100%理解してから次に進もうとすると、絶対に挫折します。私は前回それで失敗しました。
「70%くらい分かればOK」くらいの気持ちで、どんどん先に進んでください。分からないところがあっても、「まあいいや」って飛ばす。
エラーが出たとき、前回の私は「なんで…なんで…」って何時間も悩んでました。でも今回は、分からなかったらすぐにGoogleで検索。「Python エラー 〇〇」みたいに調べると、だいたい誰かが同じエラーで困ってて、解決策が見つかります。
完璧なコードを書こうとしなくていい。とりあえず動くものを作る。それだけで十分です。綺麗なコードは後から学べばいい。
ステップ5:作ったものをSNSで公開する
これはちょっと勇気がいるかもしれないけど、めちゃくちゃおすすめです。
私は最初の診断ゲームができたとき、Twitter(X)に「初めてプログラミングでゲーム作った!クソみたいに簡単だけど!」って投稿しました。そしたら、同じようにプログラミング勉強してる高校生が何人か反応してくれて。
「すごい!」って言ってもらえたのも嬉しかったけど、それ以上に「同じように頑張ってる人がいる」って分かったことが大きかったです。一人じゃないんだって。
別にTwitter(X)じゃなくても良いです。友達に見せるだけでもいい。誰かに見てもらうと、「次はもうちょっといいもの作りたいな」ってモチベーションになります。
それに、公開するとなると「一応ちゃんと動くものにしなきゃ」って思うので、最後まで完成させる原動力になるんですよね。
プログラミングを続けて変わったこと
プログラミングを続けて半年くらい経ったとき、ふと気づいたことがありました。
将来への漠然とした不安が、少し減ってたんです。「プログラミングができるようになった」からというより、「自分にもできることがあるんだ」っていう自信がついた感じ。
あと、論理的に考える癖がつきました。「この結果を出すには、どういう手順で進めればいいか」みたいな考え方。これ、意外と勉強にも役立つんですよね。数学の問題とか、前より解きやすくなった気がします。
進路の選択肢も広がりました。IT系の仕事とか、プログラミングを活かせる道もあるんだなって。まだ具体的に決めてるわけじゃないけど、「選択肢がある」って思えるだけで気持ちが楽になりました。
それと、完璧主義から少し抜け出せた気がします。「完璧じゃなくても、とりあえず動けばOK」って考え方。これ、プログラミング以外のことにも使えます。
まとめ:プログラミングは「続けること」が9割
最後にまとめます。
プログラミングの独学で挫折するのは、恥ずかしいことじゃないです。80%以上の人が挫折するんだから、むしろ普通。私も挫折しました。
大事なのは、「完璧な勉強法」を探すことじゃなくて、「自分が続けられる勉強法」を見つけること。
私の場合は:
- 「作りたいもの」を具体的に決める
- 学習サイト(Progate)を使う
- 1日15分だけでも続ける
- 完璧を目指さない
- 作ったものを誰かに見せる
この5つで、なんとか続けられました。
あなたに合うやり方は、もしかしたら違うかもしれません。でも、「1日15分でいい」「完璧じゃなくていい」っていうのは、たぶん誰にでも当てはまると思います。
「プログラミングを学ぶ」じゃなくて、「◯◯を作る」を目標にする。これだけでも、モチベーションが全然違います。
今日から始めなくてもいいです。でも、もし興味があるなら、Progateの無料部分だけでもやってみてください。15分だけ。たった15分で、何か変わるかもしれません。
私は変わりました。あなたも変われます。


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