簿記3級の勉強を始めて、最初の壁が「借方・貸方」じゃないですか?
「なんで資産が増えたら借方なの?」「負債が増えたら貸方って、意味分からない…」って、こんがらがってる人、めちゃくちゃ多いと思います。
実は、これ当然です。
教科書の説明が分かりにくいし、理屈を理解しようとすると余計に混乱するし、パターンを丸暗記しようとしても頭に入ってこない…
でも、安心してください。借方・貸方って、本質さえ掴めば実はシンプルなんです。
私も最初は「借方?貸方?どっちがどっち?」って感じでしたけど、ある考え方に気づいてから一気に理解できるようになりました!
今回は、簿記3級を勉強中で借方・貸方でつまずいてる人向けに、5つの基本パターンと実践的な覚え方を紹介していきます。
理屈より慣れが9割なので、完璧を目指さずに気楽に読んでみてください。
なぜ借方・貸方でこんがらがるのか?
まず、なぜこんなに多くの人が借方・貸方でつまずくのか、理由を整理してみましょう。
理由1:教科書の説明が分かりにくい
簿記の教科書って、いきなり「資産の増加は借方に記入します」って書いてあるじゃないですか。
でも、「なぜ?」が書いてないんですよね。。。
「借方」って名前も謎だし、「借りる」って意味なのに資産が増えるって矛盾してる気がするし、そもそも左側・右側じゃダメなの?って思っちゃいます。
理由2:パターンを丸暗記しようとしてる
借方・貸方のルールを暗記しようとすると、余計に混乱します。
- 資産は借方で増える
- 負債は貸方で増える
- 費用は借方で…
- 収益は貸方で…
って、5つのパターンを暗記しようとすると、「え、どっちがどっちだっけ?」ってなるんですよね。
理由3:実務のイメージが湧かない
簿記の勉強って、最初は「仕訳」ばっかりやるじゃないですか。
でも、この仕訳が実際に何に使われるのか、どうやって財務諸表になるのか、イメージが湧かないと「なんでこんなことやってるんだろう」って感じちゃいますよね。
借方・貸方の本質|簿記は「バランスシート」が全て
ここからが本題です。
借方・貸方を理解するために、まず知っておくべきことがあります。
それは、簿記は「バランスシート(貸借対照表)」を作るためのゲームだってことです。
バランスシートって何?
バランスシートは、会社の財産状況を表す表です。
【バランスシート】
左側(借方) 右側(貸方)
───────────── ─────────────
資産 負債
純資産
───────────── ─────────────
合計 100万円 合計 100万円
左側と右側の合計が必ず同じになるように作られてます。
これが「バランスシート」って呼ばれる理由ですね。
左側(借方)と右側(貸方)
- 左側(借方):資産、費用
- 右側(貸方):負債、純資産、収益
この配置が決まってるから、「資産が増えたら借方」「負債が増えたら貸方」ってルールになってるんです。
別に「借りる」「貸す」って意味じゃなくて、ただの左右の呼び方なんですよね。
5つの基本パターン|これだけ覚えればOK
借方・貸方のルールは、実は5つのパターンだけです。
パターン1:資産(持ってるもの)
増えたら借方、減ったら貸方
例:現金、商品、建物、車、売掛金など
【例】現金10万円を受け取った
借方:現金 100,000 | 貸方:(相手科目)
パターン2:負債(借金・払う義務)
増えたら貸方、減ったら借方
例:借入金、未払金、買掛金など
【例】銀行から50万円借りた
借方:現金 500,000 | 貸方:借入金 500,000
パターン3:純資産(元手・貯まったお金)
増えたら貸方、減ったら借方
例:資本金、利益剰余金など
【例】資本金100万円で会社を設立
借方:現金 1,000,000 | 貸方:資本金 1,000,000
パターン4:収益(儲け)
発生したら貸方
例:売上、受取利息、受取配当金など
【例】商品を3万円で売った
借方:現金 30,000 | 貸方:売上 30,000
パターン5:費用(出費)
発生したら借方
例:仕入、給料、家賃、水道光熱費など
【例】家賃5万円を支払った
借方:家賃 50,000 | 貸方:現金 50,000
実用的な覚え方|理屈より慣れが9割
正直、借方・貸方は理屈で理解しようとするより、体で覚えた方が早いです。
私も最初は「なんで資産が借方なの?」って疑問に思ってましたけど、実際に仕訳を100問ぐらい解いたら「あ、これはこのパターンね」って自然に分かるようになりました。
覚え方のコツ
1. 「資産・費用は借方、負債・純資産・収益は貸方」だけ覚える
まず、この1行だけ暗記してください。
資産・費用 → 借方
負債・純資産・収益 → 貸方
これさえ覚えれば、後は「増えたら」「減ったら」を考えるだけです。
2. パターン練習を繰り返す
簿記3級の問題集を買って、仕訳問題を最低100問は解いてください。
最初は答えを見ながらでOKです。
「あ、現金が増えたから借方ね」「売上が出たから貸方ね」って、パターンを体に染み込ませる感じです。
3. 迷ったら「バランスシートを思い浮かべる」
仕訳で迷ったら、頭の中でバランスシートを思い浮かべてください。
「この取引で、左側(資産)が増えた?減った?」って考えると、借方・貸方が自然に分かるようになります。
よくある間違いとつまずきポイント
簿記3級を勉強してる人が、よくやる間違いをいくつか紹介します。
間違い1:借方・貸方を「借りる」「貸す」で考えちゃう
借方=借りる、貸方=貸すって思っちゃうと、逆に混乱します。
例えば、「銀行からお金を借りた」ときに「借方に借入金?」って勘違いしやすいんですよね。
でも実際は:
借方:現金(資産が増えた)
貸方:借入金(負債が増えた)
って感じで、「借りる」「貸す」とは関係ないんです。
間違い2:収益と費用を逆にしちゃう
「収益は儲けだから借方?」って思っちゃう人、結構います。
でも、収益は貸方、費用は借方です。
これは暗記するしかないんですけど、「収益・貸方」「費用・借方」って語呂合わせで覚えるのもアリです。
間違い3:複数の科目が出てくると混乱する
例えば、こんな問題:
「商品10万円を仕入れ、代金のうち3万円は現金で支払い、残りは掛けとした」
これを仕訳すると:
借方:仕入 100,000 | 貸方:現金 30,000
| 買掛金 70,000
借方・貸方の合計が同じになるように調整するのがポイントです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、これも慣れですね。
試験合格に向けて|完璧を目指さない
簿記3級の試験って、70点取れば合格なんです。
日商簿記公式サイト参照
つまり、100点満点を目指す必要はないんですよね。
借方・貸方がまだ完璧に理解できてなくても、パターンを体で覚えて「だいたいこんな感じ」って分かってれば、試験には十分対応できます。
実際、私も最初は理解してなかった
私も簿記3級の勉強を始めたとき、借方・貸方の理屈が全然分かりませんでした。
でも、問題集を繰り返し解いてるうちに、「あ、これはこのパターンね」って自然に分かるようになったんです。
理屈を完璧に理解しようとするより、とにかく手を動かして仕訳を書く方が効率的だと思います。
おすすめの勉強法
- 問題集を買う(パブロフの簿記3級が個人的におすすめ)
- 仕訳問題を100問解く(最初は答えを見ながらでOK)
- 間違えた問題をもう一度解く
- 過去問を3回分解く
これだけやれば、簿記3級は合格できます。
まとめ|借方・貸方は慣れれば簡単
借方・貸方でこんがらがってるのは、全然恥ずかしいことじゃないです。
みんな最初はそうですし、私も最初は「なんでこんなルールなの?」って思ってました。
でも、5つのパターンを覚えて、仕訳を繰り返し練習すれば、自然に体で覚えられます。
理屈より慣れが9割なので、完璧を目指さずに「だいたい分かる」ぐらいの感覚で大丈夫です。
簿記3級の合格、応援してます!
ぜひ、この記事を参考に勉強を進めてみてください。


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