高校生の君へ。正直に言います。「やりたいこと」なんて、今すぐ見つからなくても大丈夫です。
周りが進路を決め始めて焦ってる?「将来の夢は?」って聞かれるたびに胃が痛くなる?そもそも仕事なんてしたくないって本音で思ってる?
それ、全部普通です。俺もそうでした。
この記事では、「やりたいこと探し」という呪縛から君を解放して、もっと楽に仕事を選べる考え方を伝えます。読み終わる頃には、少しだけ気持ちが軽くなってると思います。
「やりたいこと」が見つからなくて、焦ってない?
高校2年生の今、進路調査票を前にフリーズしてませんか?
「将来の希望進路を書いてください」って言われても、正直分かんないですよね。周りの友達は「看護師になりたい」とか「エンジニア目指してる」とか言ってるけど、自分には何もない。
親や先生からは「好きなことを仕事にしなさい」って言われるけど、好きなのはゲーム実況見ることとかアニメとかで、それが仕事になるわけないし。
「やりたいこと」が見つからない自分はダメなんじゃないか。そんな風に思ってませんか?
でも、ちょっと待ってください。
「やりたいこと」を見つけることが、本当にゴールなんでしょうか?俺は違うと思います。むしろ、その考え方自体が、君を苦しめてるんじゃないかと。
俺も高校時代、何もやりたいことなんてなかった
実は、俺も高校時代は君と同じでした。
進路希望調査票、何回も書き直しましたよ。最終的に「とりあえず大学」って書いたけど、本音は「別に勉強したいわけじゃない」でした。
帰宅部で、放課後は家でゲームして、YouTube見て、たまに友達とLINEして。それで十分楽しかったし、正直、将来のこととか考えたくなかった。
「仕事したくない」って本気で思ってました。だって、大人たちが疲れた顔で満員電車乗ってるの見てたら、仕事って辛いものにしか見えなかったんです。
でも、高校卒業して、大学行って、バイトして、就職して…って経験を重ねていく中で、気づいたことがあります。
「やりたいこと」を見つけることより、もっと大事なことがあるって。
当時の俺が知りたかったのは、「どうやって好きなことを見つけるか」じゃなくて、「どうやって仕事を選べばいいか」だったんです。そして、その答えは意外とシンプルでした。
「やりたいこと」より大事な、仕事選びの3つの基準
俺が実際に働いてみて気づいた、仕事選びの基準がこれです。
「自分がやりたいことをやって、他人のためになり、かつ適切な対価が得られること」
これ、最初聞いたとき「当たり前じゃん」って思いました?でも、一つずつ見ていくと、意外と深いんです。
① 自分がやりたいことをやって
ここで大事なのは、「やりたいこと」じゃなくて「やりたくないこと」を避けるって考え方です。
例えば、俺は人前で話すのが苦手だったんで、営業職とか接客業は「やりたくないリスト」に入れました。逆に、一人でコツコツやる作業は嫌いじゃなかった。
完璧な「やりたいこと」なんて見つからなくていいんです。その代わり、「これだけは絶対イヤだ」っていうのを明確にする。消去法で考えた方が、実は楽なんですよ。
君はどうですか?
- 朝早いのは無理?
- 体使う仕事は避けたい?
- 逆に、ずっと座ってるのは耐えられない?
- 人と話すのは好き?それとも一人の方が楽?
「やりたいこと」探しで消耗するより、「やりたくないこと」を排除していく方が、現実的に選択肢が絞れます。
② 他人のためになり
これ、最初は「綺麗事だな」って思うかもしれません。でも、働いてみて分かったのは、人の役に立ててる実感がないと、仕事って続かないんです。
別に「世界を救う」とか大げさなことじゃなくていいんです。
例えば、君が好きなゲーム実況者って、君を楽しませてくれてますよね?それも立派に「他人のためになってる」んです。
アニメを見て元気をもらったこと、ありません?それを作ってる人たちも、誰かのためになってる。
「承認欲求」って言葉、聞いたことありますか?「人に認められたい」っていう欲求です。これ、別に悪いことじイないんですよ。むしろ、仕事のモチベーションになります。
君が今好きなこと、よく考えてみてください。
- ゲーム実況を見るのが好き→人を楽しませることに興味がある?
- 面白いYouTubeを探すのが好き→情報を見つけて共有することに価値を感じる?
- アニメが好き→物語で人の心を動かすことに魅力を感じる?
「好きなこと」の中に、実は「誰かのためになりたい」っていう種が隠れてるかもしれません。
③ 適切な対価が得られること
はい、お金の話です。
「お金のために働くなんて…」って思います?でも、生きていくにはお金が必要です。これは現実です。
「好きなことを仕事にすればお金は後からついてくる」って言う大人もいますけど、俺は半分ウソだと思ってます。好きなことだけやって、生活できないなら、それは趣味であって仕事じゃない。
「適切な対価」っていうのは、自分が提供した価値に見合った報酬をもらえるかってことです。
今は具体的な金額とか分かんなくていいです。ただ、「生活できるだけの収入が得られるか」は、仕事を選ぶときに絶対に考えないといけません。
綺麗事抜きで、お金は大事です。
今すぐできる、小さな一歩
「で、結局どうすればいいの?」って思ってますよね。
安心してください。今すぐ進路を決める必要はありません。でも、何もしないと不安は消えないので、小さく動き出してみましょう。
やること①:「やりたくないこと」リストを作る
スマホのメモでもノートでもいいです。「これだけは絶対イヤだ」っていうのを書き出してみてください。
- 満員電車で通勤はイヤ
- 体力使う仕事は無理
- 怒鳴られる環境は耐えられない
- ルーティンワークだけは飽きそう
何でもいいです。思いついたまま書く。
これをやるだけで、「自分は何が苦手なのか」が見えてきます。そして、それを避けられる選択肢を探せばいい。
やること②:好きなYouTuberの「何が好きか」を分解してみる
君が普段見てるYouTuberやゲーム実況者、何が好きで見てますか?
- 話し方が面白い?
- 編集のテンポがいい?
- ゲームの解説が分かりやすい?
- リアクションが大げさで楽しい?
その「好き」を分解していくと、君が何に価値を感じてるかが分かります。それが、将来の仕事選びのヒントになるかもしれません。
別にYouTuberになれって話じゃないですよ。「人を楽しませる仕事」「分かりやすく伝える仕事」「編集の仕事」…選択肢は色々あります。
やること③:進学か就職かは、まだ決めなくていい
今、無理に決める必要はありません。
ただ、一つだけ言えるのは、「とりあえず進学」も「とりあえず就職」も、どっちもアリってことです。
進学したって、やりたいことが見つかるとは限らない。就職したって、やり直せます。人生、一発勝負じゃないんです。
焦らなくていい。でも、ちょっとずつ自分のことを知る努力はしてみてください。
まとめ:完璧な答えなんて、誰も持ってない
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
最後に一つだけ伝えたいことがあります。
完璧な答えなんて、誰も持ってません。
俺も、親も、先生も、周りの大人たちも、みんな手探りで生きてます。「やりたいこと」が明確にある人の方が、実は少数派です。
だから、君が今「やりたいことが分からない」って悩んでるのは、別におかしくないし、ダメなことでもない。
ただ、何もしないまま不安を抱え続けるのは辛いので、小さく動き出してみてください。
- やりたくないことを書き出す
- 好きなものを分解してみる
- 誰か一人、信頼できる大人に相談してみる
それだけでいいです。
将来への不安は、完全には消えないかもしれません。でも、少しずつ自分のことが分かってくると、霧が晴れるように道が見えてきます。
君の未来を応援してます。焦らず、自分のペースでいきましょう。


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