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【コミュ力UP】人見知りでも身につく、仕事で使える会話術

「先輩に話しかけたいけど、何を話せばいいかわからない…」

新卒で入社して数ヶ月、毎日そんな気持ちで出社していませんか?朝の挨拶は小さな声で済ませて、ランチは一人で食べて、定時になったらそそくさと帰る。本当は先輩たちと仲良くなりたいけど、会話のきっかけがつかめない。

実は、こういう悩みを抱えているのはあなただけじゃありません。

2024年の調査によると、86%の企業が「社員間のコミュニケーション不足は業務の障害になる」と捉えており、多くの企業において社内コミュニケーションが課題となっていることが分かる。

出典:HR総研:「社内コミュニケーション」に関するアンケート2024

この記事では、人見知りで口下手な私が実際に使ってきた「仕事で使える会話術」を3つに絞ってお伝えします。完璧に話せなくても大丈夫。小さな一歩から始めましょう。


目次

実は多い!新卒が抱える「会話の悩み」

「先輩に話しかけるのが怖い」は珍しくない

新卒1年目のあなたが「先輩と話すのが苦手」と感じているなら、それは決して特別なことではありません。

最近の新入社員は「見られ方」を気にする傾向が強くなっています。結果として、ネガティブに受け止められるのではないかという不安から報連相が止まってしまうのです。また、上記のような不安まで行かなくても、先輩や上司が忙しそうに仕事をしている場合、「邪魔をしては悪いのではないか?」と変に気を遣ってしまい、声をかけられなくなってしまう新入社員も多くいます。

出典:新入社員が抱えやすいコミュニケーションの悩みと課題、解決策を紹介

私も入社したばかりの頃、先輩のデスクの前で「今、話しかけていいタイミングかな…」って5分くらい迷ってたことがあります。結局話しかけられなくて、後で「なんで早く聞かなかったの?」って言われたこともありました。あの時は本当に情けなかったです。

でも、こういう経験って誰にでもあるんですよね。「変なこと聞いて怒られたらどうしよう」「こんなことも知らないのかって思われたらどうしよう」っていう不安、すごくよくわかります。

企業が求めるのは「コミュニケーション能力」16年連続1位

ここで少し現実的な話をします。企業が新卒採用で最も重視する能力、何だと思いますか?

2025年卒採用の選考にあたり、特に重視した能力について聞きました。最も割合が高かったのは「コミュニケーション能力」で、82.0%となっています。

出典:新卒採用で重視した能力は「コミュニケーション能力」が約8割

なんと82.0%の企業が「コミュニケーション能力」を最重視。しかもこれ、16年連続で1位なんです。

「え、じゃあ自分は選ばれるべきじゃなかったってこと?」って不安になった方、ちょっと待ってください。

実は、企業が求める「コミュニケーション能力」って、流暢に話せることじゃないんです。

面接で確認できる「コミュニケーション能力」といっても最低限のやり取りができたかどうか、といったところではないだろうか。

出典:「コミュニケーション能力」は採用基準であるべきか?

つまり、「最低限のやり取りができればOK」なんです。完璧に話せる必要はありません。むしろ、これから紹介する会話術を身につけることで、十分に仕事で通用するコミュニケーション能力は手に入ります。


人見知りさんに朗報!「聞く力」が9割でいい理由

無理に話そうとしなくていい

ここからが本題です。会話が苦手な人ほど「うまく話さなきゃ」って思いがちですが、実はそれ、大きな間違いなんです。

会話は、言葉のキャッチボールを上手くしないといけないと思いがちですが、実はそうでもありません。 ●相手:話してもらう → 90% ●自分:うなずき、それで?と聞く → 10%

出典:人見知りでも会話上手になるには3つのコツだけ!

これ、サイレントセールストレーナーの渡瀬謙さんが提唱している会話の黄金比率です。渡瀬さん自身、無口な営業スタイルで全国トップの成績を獲得した方なんです。

私も最初はこれを知らなくて、「何か面白い話をしなきゃ」「盛り上げなきゃ」ってずっと焦ってました。でも実際、先輩たちは自分の話を聞いてほしいだけだったりするんですよね。

例えば、先輩が「昨日、新しいラーメン屋行ってきたんだよね」って話しかけてきたとします。

このとき無理に「僕もラーメン好きで、○○系のスープが…」って自分の話を始める必要はありません。

「へー、美味しかったですか?」 「どんな味でした?」 「今度行ってみたいです」

これだけで十分。相手は気持ちよく話してくれます。

「聞き上手」こそ最強の会話術

人見知りの人って、実は会話に向いてるって知ってました?

勢いで発言せず、今自分が言おうとしていることが的外れでないか、相手のもとめている反応と合致するかを考えることができる真摯さは、人見知りならではの強みと言えます。自分が人見知りであると感じる人の中には、会話をするときに聞き役に回ってしまって、盛り上げることができないという人もいるのではないでしょうか。それは聞き上手という「傾聴力」の表れかもしれません。

出典:9例文|短所「人見知り」をプラスに印象づける伝え方と言い換え一覧

人見知りの人は、相手の話を慎重に聞いて、相手がどう感じているかを察する力があります。これ、実はビジネスではめちゃくちゃ重要なスキルなんです。

私の同期で、めちゃくちゃ口が達者なやつがいるんですけど、そいつ先輩から「お前、人の話聞いてないよな」ってよく注意されてるんですよね。一方、大人しくてあまり喋らない別の同期は「あいつは話をちゃんと聞いてくれるから安心する」って先輩に気に入られてます。

会話って、話す力より聞く力のほうが大事なんです。


明日から使える!3つの実践テクニック

さて、ここからは具体的なテクニックをお伝えします。どれも明日から実践できるものばかりです。

テクニック①「たちつてと」で話題に困らない

「先輩と何を話せばいいかわからない」

これ、新卒あるあるですよね。私も入社して3ヶ月くらい、エレベーターで先輩と二人きりになると気まずくて仕方ありませんでした。

そんな時に使えるのが「たちつてとなかにはいれ」という会話ネタの法則です。

何を話せばいいか困ったら「たちつてとなかにはいれ」を活用してみましょう。「たちつてとなかにはいれ」とは、定番の会話ネタをとりあげ、その頭文字をつなげたものです。

出典:今日で人見知り・会話下手は克服!

具体的には:

  • た:食べ物(「昨日のランチ何食べました?」)
  • ち:地域(「ご出身はどちらですか?」)
  • つ:通勤(「通勤時間ってどれくらいですか?」)
  • て:天気(「今日暑いですね」)
  • と:富(景気)(「最近○○が流行ってますね」)
  • な:仲間(「○○さんって、どんな人ですか?」)
  • か:家族(「兄弟いますか?」)
  • に:ニュース(「○○のニュース見ました?」)
  • は:流行(「最近○○にハマってるんですよね」)
  • い:異性(プライベートなので職場では避けたほうが無難)
  • れ:レジャー(「休日は何してます?」)

全部覚える必要はありません。私は最初「た・ち・て」の3つだけ使ってました。

「昨日のお昼、何食べました?」 「出身どちらなんですか?」 「今日めっちゃ暑いですね」

これだけで、意外と会話って続くものです。

ちなみに私の失敗談なんですが、入社1週間目に先輩に「ご結婚されてるんですか?」って聞いて微妙な空気になったことがあります。プライベートすぎる質問は避けたほうがいいですね(笑)

テクニック②「質問力」で会話を続ける

話題を振ることができても、会話が続かないと意味がないですよね。そこで使えるのが「質問力」です。

質問には大きく2種類あります。

「はい」「いいえ」の二者択一で相手が明確に答えられる質問や、回答の範囲が限られている質問です。例えば、「最近何かはまっていることはありますか?」といったものです。

出典:質問力を鍛えるメリットと方法

クローズドクエスチョン:「はい/いいえ」で答えられる質問

  • 「ラーメン好きですか?」
  • 「休日は家にいることが多いですか?」

オープンクエスチョン:自由に答えてもらう質問

  • 「どんなラーメンが好きですか?」
  • 「休日は何をして過ごしてますか?」

最初はクローズドクエスチョンで話のきっかけを作って、相手が乗ってきたらオープンクエスチョンで広げていく。これが会話を続けるコツです。

あと、5W1Hも意識すると質問しやすくなります。

  • When(いつ):「いつから○○を始めたんですか?」
  • Where(どこ):「どこのお店ですか?」
  • Who(誰):「誰と行ったんですか?」
  • What(何):「何を注文したんですか?」
  • Why(なぜ):「なぜそれを選んだんですか?」
  • How(どうやって):「どうやって見つけたんですか?」

正直、最初は「それで?」「なぜですか?」の2つだけでも十分です。

先輩:「昨日、新しいカフェ行ってきたんだよね」 あなた:「へー、どうでした?」(オープンクエスチョン) 先輩:「コーヒーが美味しかった」 あなた:「それで?他に何か食べました?」(それで?) 先輩:「チーズケーキ頼んだんだけど、めちゃくちゃ濃厚で…」

こんな感じで、会話が自然に続いていきます。

テクニック③「オウム返し+ひと言」の魔法

最後のテクニックは、めちゃくちゃ簡単で効果抜群です。

相手の言葉を繰り返す→共感のひと言を加える

これだけ。

先輩:「昨日、残業で夜10時までかかっちゃってさ」 あなた:「10時までですか…それは大変でしたね」

先輩:「この資料作るの、結構時間かかるんだよね」 あなた:「時間かかるんですね。どれくらいかかるんですか?」

先輩:「最近、ジムに通い始めたんだ」 あなた:「ジムですか!いいですね」

相手の言葉を繰り返すことで「ちゃんと聞いてますよ」というサインを送れます。そこに「それは大変でしたね」「いいですね」「もっと聞きたいです」みたいなひと言を加えるだけ。

私、最初はこれすらできなくて「あ、はい」「そうなんですね」しか言えませんでした。でも意識して「オウム返し+ひと言」を続けてたら、先輩から「お前、最近よく喋るようになったな」って言われるようになりました。別に自分からはそんなに話してないんですけどね(笑)


会話が苦手でも大丈夫な理由

完璧を目指さなくていい

ここまで読んで「こんなテクニック、自分にできるかな…」って不安になった方もいるかもしれません。

大丈夫です。最初から完璧にできる人なんていません。

「失敗して周囲からの評価を下げたくない」という気持ちが、初対面の人とのコミュニケーションや新しい環境で強い緊張や不安を感じる原因となっているケースがあります。

出典:【臨床心理士監修】人見知りとは?

私も入社当時、「変なこと言ったらどうしよう」ってずっと不安でした。実際、先輩に「今忙しい?」って聞いたら「見て分からない?」って言われたこともあります。あの時は本当に落ち込みました。

でも、そういう失敗をしながら少しずつ慣れていくものなんです。

今日紹介した3つのテクニック、全部を一度に使おうとしなくていいです。まずは明日の朝、先輩に「おはようございます」だけでもいい。余裕があれば「今日暑いですね」って一言添えてみる。それだけでも十分です。

人見知りならではの強みを活かす

最後に、これだけは覚えておいてください。

人見知りであることは必ずしもデメリットだけではありません。人見知りの人は、場の空気を読むことに長けているため、不用意な発言が少ないケースがあります。また人の表情やちょっとした仕草から感情を読み取ることも得意です。

出典:人見知りを克服したい!コミュニケーションを円滑にする5つのコツ

人見知りって、実は強みなんです。

  • 慎重に話を聞ける
  • 相手の気持ちを察することができる
  • 不用意な発言をしない

これ、全部ビジネスで超重要なスキルです。

私の先輩で、めちゃくちゃ社交的で誰とでも仲良くなれる人がいるんですが、その人「でも○○(私)みたいに相手の気持ちを汲み取るのって苦手なんだよね」って言ってました。

人見知りは欠点じゃなくて、個性です。その個性を活かしながら、今日紹介したテクニックを少しずつ使っていけばいいんです。


まとめ:小さな一歩から始めよう

長くなりましたが、最後にもう一度おさらいします。

3つの実践テクニック

  1. 「たちつてと」で話題に困らない
  2. 「質問力」で会話を続ける
  3. 「オウム返し+ひと言」の魔法

この3つだけです。

会話術って、筋トレと同じなんです。最初は1回もできなかったことが、続けているうちに少しずつできるようになる。1ヶ月後、3ヶ月後、気づいたら「あれ、自分って前より話せるようになってる」って実感できるはずです。

明日の朝、先輩に「おはようございます。今日暑いですね」って言ってみてください。たったそれだけで、あなたの会話術は一歩前に進みます。

完璧を目指さなくていい。小さな一歩から始めましょう。

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