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ゲーム・アニメ好きを活かせる仕事7選【趣味が武器になる】

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毎日ゲームとアニメばっかり見てる自分、将来大丈夫かな…

高校2年生。勉強はあんまり得意じゃない。部活は帰宅部。放課後は家に帰ってゲーム実況見たり、アニメ見たり。

「将来どうする?」って聞かれても、正直よくわからない。大学行くべきなのか、就職するのか。そもそも仕事とか、できればしたくない…。

でも、こんな生活してていいのかな、という漠然とした不安はある。親や先生から「ゲームばっかりやってないで」って言われると、ちょっとイラッとするけど、同時に「このままでいいのか?」とも思う。

もしあなたがこんな状況なら、この記事はきっと役に立ちます。

なぜなら、「ゲーム・アニメ好き」という、今あなたが持っているものが、実は将来の武器になる可能性があるからです。

この記事では、ゲーム・アニメ好きを活かせる仕事を7つ紹介します。給料の現実も、厳しい部分も、正直に書きました。進学か就職かで迷ってるあなたにも、今からできる小さな一歩を提案します。

読み終わる頃には、「趣味は無駄じゃなかった」と思えるはずです。


ゲーム・アニメ好きの君は、実は武器を持っている

「好きなことを仕事にする」って、よく聞く言葉ですよね。でも、現実的にどうすればいいのか、具体的に教えてくれる人は少ない。

ここで一つ、事実を伝えておきます。

ゲーム業界では、2024年のCESA調査によると国内ゲーム関連産業の就業人口は約20万人に達し、平均年収は708万円と報告されています。つまり、業界自体が成長していて、人材も求められているってこと。

毎日ゲーム実況を見て、新作ゲームの情報を追いかけて、好きなアニメを何周も見ている君は、すでに「業界への理解」という武器を持ってる。

勉強ができないことを気にしてるかもしれないけど、この業界では「どれだけゲーム・アニメに詳しいか」「どれだけ熱量があるか」の方が、時には評価されることもあります。

もちろん、「好きなだけで食えるほど甘くない」のも事実。でも、スタート地点には立てている。それは間違いないです。


ゲーム・アニメ好きを活かせる仕事7選

仕事1: ゲームテスター(デバッガー)

どんな仕事?

ゲームテスターは、発売前のゲームをひたすらプレイして、バグ(不具合)を見つける仕事です。「ゲームやってお金もらえるなんて最高じゃん!」と思うかもしれませんが…現実はちょっと違います。

例えば、RPGの同じダンジョンを100回プレイして、壁の隙間にキャラが挟まらないか確認したり。格闘ゲームで同じコンボを1000回繰り返したり。楽しむためのプレイじゃなくて、「壊すため」のプレイなんです。

実際の給与・働き方

2024年10月時点のIndeed情報によると、ゲームテスターの年収は約465万円、月給で約32.9万円です。ただし、これは経験を積んだ人の平均。

アルバイトや契約社員の場合、年収は約200万〜350万円程度が一般的な相場で、未経験からの求人では月給26万円前後からスタートというのが現実です。

契約社員やアルバイトからスタートして、経験を積んでから正社員になるパターンが多いです。繁忙期(発売前)は残業も増えます。

向いている人

  • 同じ作業を繰り返すのが苦にならない
  • 細かいことに気づける
  • 「このゲーム、どうやったら壊れるかな?」と考えるのが好き
  • ゲームが本当に好き(嫌いになりそうでも続けられる人)

正直なデメリット

最初は給料安いです。それに、好きなゲームでも「仕事」になると、純粋に楽しめなくなることもあります。知り合いのテスターは「最初の3ヶ月で、プライベートでゲームやりたくなくなった」と言ってました。

ただ、業界に入る最初の入り口としては、学歴不問の求人も多くてハードルは低めです。


仕事2: ゲーム実況者・配信者

どんな仕事?

YouTubeやTwitchで、ゲームをプレイしながら喋る。視聴者と交流しながら、広告収入やスーパーチャット(投げ銭)、企業案件で稼ぐ仕事です。

「好きなゲームやって喋るだけでしょ?」と思うかもしれませんが、実際は動画編集、サムネイル作成、企画立案、SNS運用…とやることは山ほどあります。

実際の収益の現実

厳しいことを言いますが、YouTube広告収入は1再生あたり約0.1円が目安で、10万回再生されても1万円程度です。

トップゲーム実況者のキヨさんは2024年に年収約2億円に達していますが、これはチャンネル登録者数500万人という圧倒的な人気があってこそ

月1万円稼げるようになるまで、半年〜1年かかる人がほとんどです。生活できるレベル(月20万円以上)になるには、登録者10万人以上は必要と言われています。

ただ、副業として始めて、軌道に乗ったら本業にする、というパターンもあります。

始め方と必要なもの

  • パソコン(ゲーミングPCだと15万円〜)
  • マイク(安いやつなら5,000円〜)
  • キャプチャーボード(家庭用ゲーム機を配信するなら2万円〜)
  • 編集ソフト(無料のものもある)

あとは、とにかく継続すること。週3回以上、最低半年は続ける覚悟が必要です。

正直なデメリット

すぐには稼げません。最初の3ヶ月は視聴者一桁とか普通です。それでも続けられるかどうか。

あと、アンチコメントとか、心が折れることもあります。メンタル強くないとキツイです。


仕事3: アニメーター

どんな仕事?

アニメの絵を描く仕事。原画(キャラクターの動きの重要な場面)を描く人と、動画(原画と原画の間を埋める絵)を描く人に分かれます。

実際の給与・働き方

これは正直に言います。最初はめちゃくちゃキツイです。

「アニメーション制作者実態調査報告書2019」によると、20代前半では年収154.6万円、20代後半では245.7万円、30代前半が365.2万円です。月収じゃなくて、年収です。

理由は、最初は「動画」という仕事からスタートして、出来高制(1枚いくら)だから。動画一枚300円として、新人が1か月で描ける枚数が400枚の場合、月に12万円という計算になります。

ただし、実力がついて「原画」を描けるようになると、月収30万円以上も可能です。最近は、各会社がアニメーターの育成に力を入れており、大手の制作会社であれば、新人でも初任給で月26万円の給料を得られる会社もあります。

必要なスキルと学び方

  • 絵を描くスキル(デジタルでも紙でも)
  • 専門学校に行く人が多いが、独学でポートフォリオ作って就職する人もいる
  • まずはSNSに絵を投稿して、反応を見るのもあり

正直なデメリット

新人時代の年収は100〜250万円が一般的で、月収10万円以下も珍しくないのが実情です。実家暮らしじゃないと厳しいかも。

それに、納期に追われて徹夜も多い。「好き」だけじゃ続かない部分もあります。でも、自分が描いたキャラクターが動いてる瞬間は、めちゃくちゃ感動するらしいです。


仕事4: ゲーム会社の営業・販売スタッフ

どんな仕事?

ゲームショップや家電量販店のゲームコーナーで働いたり、ゲーム会社の営業として、店舗に新作ゲームを売り込む仕事です。

「絵が描けない」「プログラミングできない」でも、ゲーム業界に関われる選択肢の一つ。

実際の給与・働き方

営業・プロモーション・広報の年収は280万〜1,300万円の間で、平均年収は525万円です。

販売スタッフなら、アルバイトで時給1,000円〜、正社員で月給18万〜25万円くらい。営業成績によってはボーナスも期待できます。

向いている人

  • 人と話すのが嫌いじゃない
  • ゲームの知識を活かして、お客さんにおすすめできる
  • 「このゲーム、絶対面白いから!」と熱く語れる
  • 数字を意識して動ける(販売目標とか)

正直なデメリット

土日祝日は基本的に出勤です(ゲームショップは特に)。クリスマスや年末年始も忙しい。友達と予定が合わなくなることも。

あと、営業だとノルマがあることもあります。売れないとプレッシャーを感じるかも。


仕事5: 声優・ナレーター

どんな仕事?

アニメやゲームのキャラクターに声を吹き込む声優。CMやドキュメンタリーのナレーション。最近だとVTuberの中の人、という選択肢もあります。

実際の収益の現実

声優はかなり厳しい世界です。声優全体の平均年収は約200万円程度と言われています。新人(3年目)でも実力がしっかりあれば仕事がもらえるので、年収400万円ほどは稼げます

デビュー後3年間の新人養成期間は、ジュニアランクに当たり、作品1本につき15,000円のギャラが発生します。月に2本しか仕事がなければ、月収3万円…。

声優の7割が年収300万円以下と言われ、年収1000万以上稼げるのは声優業界の5%という現実があります。

ただし、人気声優になれば年収1,000万円以上も可能です。夢はあるけど、競争も激しい。

必要なスキルと学び方

  • 声優養成所や専門学校に通う(年間100万〜150万円)
  • 演技力、発声、滑舌のトレーニング
  • オーディションに受かる運も必要

正直なデメリット

新人声優の多くは年収が100万円に満たないことが多く、アルバイトをしながら声優としての活動を続けているのが現状です。親の理解と経済的なサポートがないと厳しいです。

それに、容姿も求められる時代になってきています。イベントやライブに出ることも多いので。


仕事6: eスポーツ関連の仕事(イベント運営・解説者など)

どんな仕事?

eスポーツ大会の運営スタッフ、ゲーム解説者(キャスター)、選手のマネージャーなど。プロゲーマーになるだけが、eスポーツの仕事じゃありません。

実際の給与・働き方

eSports関連の仕事の平均年収は約521万円、月給で換算すると43万円、初任給は23万円程度が相場です。

e-Sportsキャスターとして働く場合、一般的な初任給は20万円から25万円程度で、eスポーツ実況者の平均年収は約383万円程度、有名eスポーツ実況者の中には、年収1,000万円を超える方も存在しています。

解説者は、1回の大会で3万〜10万円程度。ただし、最初は無償や交通費のみ、というケースも多いです。

向いている人

  • ゲームのルールや戦略を理解するのが好き
  • 大会を見るのが好き
  • 裏方作業も楽しめる
  • コミュニケーション能力がある(チームで動くことが多い)

正直なデメリット

eスポーツ業界自体がまだ発展途上なので、雇用が不安定な部分もあります。大会が少ない月は収入も減る、とか。

あと、土日の大会が多いので、プライベートの時間は取りにくいです。


仕事7: ゲーム・アニメグッズの企画・販売

どんな仕事?

フィギュアやぬいぐるみ、Tシャツなど、ゲーム・アニメ関連グッズを企画したり、販売する仕事。メーカー側の企画担当もあれば、ショップの販売スタッフもあります。

実際の給与・働き方

販売スタッフなら時給1,000円〜、正社員で月給18万〜25万円。

メーカーの企画担当なら月給25万〜40万円程度。ただし、企画職は経験者優遇が多いです。

向いている人

  • 「このグッズ、絶対売れる!」と想像するのが好き
  • トレンドに敏感
  • お客さんの「欲しい!」を引き出すのが得意
  • 好きなキャラクターのグッズを集めるのが趣味

正直なデメリット

流行り廃りが激しい業界なので、常にトレンドを追い続ける必要があります。去年人気だったアニメが、今年は全然売れない、とか普通にあります。


「好き」を仕事にするために、今からできること

ここまで7つの仕事を紹介しました。「どれも厳しそう…」と思ったかもしれません。

でも、諦める必要はないです。高2の今だからこそ、できる準備があります。

高2の今だからこそできる準備

1. 情報発信を始める(SNSでもブログでも)

まずは、好きなゲームやアニメについて、自分の感想を発信してみる。TwitterでもInstagramでも、noteでもいいです。

「こんなこと書いて誰が読むの?」と思うかもしれないけど、これが将来のポートフォリオ(実績)になります。

実際、知り合いで、高校生の時にゲームレビューをブログに書き続けて、その実績でゲームメディアに就職した人がいます。

2. 作る側に回ってみる

イラストを描いてみる。簡単なゲームを作ってみる(RPGツクールとか)。動画編集してみる。

完璧じゃなくていいんです。「ちょっとやってみた」という経験が、意外と面接で話せるネタになります。

3. とりあえず業界を覗いてみる

ゲーム会社のインターンシップ(高校生OKのところもある)。アニメスタジオの見学会。ゲームショップのバイト。

実際に中を見ると、「思ってたのと違う」ってこともあるけど、それも大事な経験です。

まず1週間でできる小さな一歩

いきなり全部やる必要はありません。まずは、この中から一つだけ、1週間以内にやってみてください。

  • 好きなゲームの感想を、Twitterで3ツイート書く
  • YouTubeで「ゲーム業界 働き方」と検索して、動画を3本見る
  • 近所のゲームショップで、バイト募集してるか見に行く
  • 親に「ゲーム関係の仕事に興味ある」と、試しに話してみる

どれも30分〜1時間あればできることです。完璧じゃなくていい。まずは、小さな一歩を踏み出すこと。

進学 vs 就職、どっちを選ぶ?

「大学行くか、就職するか」で悩んでるかもしれません。正解はないですが、参考までに。

専門学校や大学に進学するメリット:

  • 専門スキルを体系的に学べる(アニメーション、プログラミングなど)
  • 業界の人脈ができる
  • 就職先を紹介してもらえる
  • 時間的余裕がある(4年間、いろいろ試せる)

高卒で就職するメリット:

  • 早く実務経験を積める
  • 学費がかからない(親の負担が減る)
  • 合わなければ別の道に転職しやすい年齢

個人的には、「何かスキルを身につけたい(絵、プログラミングなど)」なら専門学校。「とりあえず業界に入って、中を見たい」なら就職、という選択もありだと思います。

ただ、「勉強嫌いだから就職」という消極的な理由だと、後で後悔するかも。「やりたいこと」がある程度見えてから決めた方がいいです。


まとめ:趣味は無駄じゃない。むしろ武器だ

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

ゲーム・アニメ好きを活かせる仕事を7つ紹介しました。どれも楽な道じゃないし、給料も最初は安いかもしれない。でも、「好き」を武器にできる世界があるのは事実です。

「ゲームばっかりやってないで」と言われると、腹が立つ気持ちもわかります。でも、その時間は無駄じゃなかった。業界を理解する、という意味では、立派な「勉強」だったんです。

将来への漠然とした不安は、たぶん消えません。大人になった今でも、僕も不安です。

でも、不安を抱えたまま、小さな一歩を踏み出すことはできます。今週中に、何か一つだけやってみてください。Twitterで感想ツイートでもいい。ゲームショップを覗くだけでもいい。

その一歩が、1年後、3年後のあなたを変えるかもしれません。

「仕事はしたくない」という気持ちもわかります。でも、「好きなこと」なら、もしかしたら続けられるかもしれない。少なくとも、試してみる価値はあると思います。

君の「好き」は、武器です。それを信じて、一歩踏み出してみてください。


参考資料

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