正直、俺も高校生の時「仕事とかしたくねぇ」って思ってた
田中さん、はじめまして。
「仕事したくない」って思ってるんだよね。分かる。めちゃくちゃ分かる。
俺も高校生の時、「将来働くとか、マジで無理」って思ってた。やりたいこともよく分からなかったし、勉強もそんなにできなかったし、暇な時間はゲームとかYouTube見てるだけだった。君と似てる。
でも、今26歳になって、高卒で働いて→21歳で通信制大学に入学して→SEになった俺が言えるのは、「仕事したくない」は全然普通だし、恥ずかしいことじゃないってこと。
ただ、「したくない」で思考停止するとマジでヤバい。これだけは伝えたい。
この記事では、俺の実体験と、2024年の最新データを交えながら、「仕事したくない高校生」の君が、これからどう考えて、どう動けばいいか、正直に書いていく。
綺麗事は言わない。現実を見ながら、でも希望も見つけていこう。
18歳の俺も「仕事したくない」と思ってた
高卒で働き始めたけど、正直しんどかった
俺は2018年、18歳で高校を卒業して、静岡県にある楽器製造会社に就職した。
グランドピアノの製造ライン作業。棚板削り、仮足・ペダル取り付け、鍵盤調整…毎日同じ作業の繰り返し。
仕事自体は嫌いじゃなかった。QC活動(品質管理活動)にも参加して、「周囲と協力して目標を達成する」方法も学んだ。
でも、働き始めて1年くらい経った頃、ふと思ったんだよね。
「これが一生続くのか」って。
周りを見れば、20年、30年と同じ仕事を続けている先輩たちがいた。それが悪いわけじゃない。でも、「自分もそうなるのか」と思ったら、なんだか息苦しくなった。
2019年、20歳の時に陸上自衛隊に転職したけど、「このままでいいのか?」という疑問は消えなかった。
そんな時、ある先輩が俺にこう言ったんだ。
「お前、このままだとヤバいぞ。スキルがないまま30代になったら、どこも雇ってくれなくなるぞ」
この言葉が、俺の人生を変えた。
「仕事したくない」は甘えじゃない。統計的に普通。
田中さん、君は「自分だけ将来のこと決まってなくてヤバい」って思ってるかもしれない。
でも、実はそんなことない。
東進ハイスクールを運営している株式会社ナガセが、約10万人の中高生に「将来の夢やなりたい職業はありますか?」というアンケートを実施したところ、約48%もの人が「漠然とした憧れはあるが、具体的には決まっていない」もしくは「特に決めていない」と回答しました。
半分近くの高校生が、君と同じように迷ってるんだよ。
「仕事したくない」「やりたいことがわからない」って思うのは、全然おかしくない。むしろ、18歳で人生の全てを決められる方がおかしいんだ。
だから、まず安心してほしい。君は異常じゃない。普通だ。
でも、ここで大事なのは、「じゃあ、どうするか?」を考えることなんだよね。
でも、「したくない」だけで止まるとヤバい理由
高卒と大卒で生涯賃金に約5000万円の差がある現実
ここからは、少し現実的な話をする。
田中さんは「勉強もあまりできない」って言ってたよね。だから「大学とか無理だし、適当に就職すればいいや」って思ってるかもしれない。
でも、これだけは知っておいてほしい。
高卒と大卒では、生涯賃金に約5000万円の差がある。
高卒者と大卒者の生涯賃金差は、男女ともに5,000万円でした。
5000万円だよ。家が買えるレベルの差。
もちろん、「高卒でも稼げる人はいる」って反論もある。実際、職種や企業によっては高卒でも大卒以上に稼げることはある。
でも、統計的には、大卒の方が選べる仕事が多いし、給料も高い傾向にあるんだ。
新卒採用の求人は「大卒以上」を条件にしているところが多いといわれています。職業選択の幅が広がるのは大卒の最大のメリットでしょう。
これは別に「大学に行け」って押し付けたいわけじゃない。
ただ、「何も考えずに流されて高卒就職」と「ちゃんと考えて決めた高卒就職」は全然違うってことを伝えたいんだ。
俺は何も考えずに高卒就職して、後で「あの時もっと考えておけばよかった」って後悔した。だから、君には同じ後悔をしてほしくない。
2024年、日本は「変われない国」になっている
もう一つ、君に知っておいてほしい現実がある。
それは、日本という国自体が、今めちゃくちゃヤバい状況にあるってこと。
日本経済の大きな問題は、外部環境の変化に応じた構造変革が非常に遅いということだ。利害関係者の調整に膨大な時間がかかり、省庁間の縦割りの壁にも阻まれて、税制改革も社会保障制度改革も規制改革も容易に進まない。世界も日本も経済の枠組みが転換しつつあるいま、「変われない日本」のままでは、地盤沈下せざるを得ない。
「変われない日本」。
この言葉を読んだ時、俺はゾッとした。
国が変われないなら、自分が変わるしかない。
終身雇用はもう崩壊してる。「会社が守ってくれる」時代は終わったんだよ。
終身雇用はもう崩壊。会社は守ってくれない。
俺が2022年にSES企業(IT企業)で働いていた時、こんな光景を見た。
スキルがあるエンジニアは引く手あまた。企業から「ぜひうちで働いてください」とオファーが来る。
でも、スキルがないエンジニアは、30代後半になっても「次の案件が見つからない」と悩んでいた。
スキルがある人とない人で、扱いが全然違う。
これが今の日本の現実なんだよ。
昔は「とりあえず会社に入れば安泰」だった。でも今は違う。自分のスキルで身を守る時代になってる。
じゃあ、どうすればいいのか?
ここまで読んで、「うわ、マジでヤバいじゃん…」って思ったかもしれない。
でも安心してほしい。今から動けば、まだ全然間に合う。
俺も21歳から通信制大学に入学して、Python、AI、AWSを学んで、26歳でSEになれた。遅くなかったんだよ。
ここからは、「仕事したくない」君が、これからどう考えて、どう行動すればいいか、3つのステップで伝えていく。
ステップ1:「やりたくないこと」から逆算する
「やりたいことがわからない」って悩んでるよね。
でも、逆に「やりたくないこと」なら、すぐ思い浮かぶんじゃない?
もし、夢や自分のやりたいことが浮かばない場合は、「やりたくない」ことについて考えてみます。「単純作業の継続が苦手」「人前に出るのはひどく緊張する」「数字に弱い」など、苦手なことや絶対に避けたいということならば比較的すぐに浮かんでくるのではないでしょうか。自分にとっての「やりたくないこと」を把握しておけば、おのずと向いている仕事ややってみたい仕事が導き出せるはずです。
例えば:
- 「毎日同じ作業の繰り返しは無理」→クリエイティブな仕事や変化のある仕事が向いてるかも
- 「人と話すのが苦手」→1人でできる仕事、ITエンジニアとかライターとか
- 「朝早起きとか絶対無理」→フリーランスや在宅勤務ができる仕事
こんな感じで、「これだけは避けたい」を明確にするだけで、かなり選択肢が絞れる。
完璧な答えを探す必要はない。「これだけは嫌だ」を避けるだけでも、だいぶ楽になるよ。
ステップ2:「今好きなこと」を仕事につなげる視点を持つ
田中さんは「ゲーム実況動画や面白いYouTubeやアニメを見てる」って言ってたよね。
それ、実は全然無駄じゃない。
ゲームが好きなら:
- ゲーム業界(プログラマー、デザイナー、プランナー)
- eスポーツ関連
- ゲーム実況者、動画編集者
YouTube見るのが好きなら:
- 動画編集
- マーケティング
- Webデザイン
アニメが好きなら:
- アニメーター
- 声優
- アニメ制作会社のスタッフ
「好きなこと」と「仕事」は別物だと思ってるかもしれないけど、今の時代、好きなことを仕事にしてる人は意外と多いんだよ。
もちろん、いきなり「アニメーターになる!」とか決める必要はない。
ただ、「自分が何に興味があるか」を意識しておくだけで、進路を考える時のヒントになる。
ステップ3:「スキル」で身を守る準備を始める
最後に、一番大事なこと。
今すぐじゃなくていいから、「スキル」を身につける準備を始めよう。
俺が21歳の時、働きながら通信制大学(サイバー大学)に入学したのは、「このままじゃヤバい」と思ったから。
朝から晩まで訓練→夜は勉強という生活。正直、何度も「やめようか」と思った。
でも、やめなかった。「ここで諦めたら、一生後悔する」と思ったから。
そして、2023年にAWS認定クラウドプラクティショナー、JDLA Deep Learning for GENERAL、Python3エンジニア認定基礎試験を取得した。
資格を取るたびに、「自分でもできるんだ」という自信がついていった。
田中さんに今すぐ「資格を取れ」とか「大学に行け」とは言わない。
でも、「将来のために、今何かできることはないか?」を考えるクセをつけてほしい。
例えば:
- Udemyで興味のある分野の動画講座を1つ見てみる(2000円くらいで買える)
- YouTubeで「プログラミング入門」とか「動画編集 初心者」で検索して見てみる
- 高卒でも取れる資格を調べてみる(宅建、簿記、ITパスポートなど)
小さな一歩でいい。
「今日、5分だけ調べてみる」だけでも、何もしないよりは100倍マシだから。
まとめ:「仕事したくない」君へ。焦らなくていい、でも動き出そう。
田中さん、ここまで読んでくれてありがとう。
最後にもう一度伝えたいことをまとめる。
1. 「仕事したくない」は普通。恥ずかしくない。
高校生の約半分が、君と同じように将来に悩んでる。君だけじゃない。
2. でも、「何も考えずに流される」のはヤバい。
高卒と大卒で生涯賃金に約5000万円の差がある。日本は「変われない国」になってて、終身雇用はもう崩壊してる。自分のスキルで身を守る時代になってる。
3. 今から動けば、まだ全然間に合う。
- 「やりたくないこと」から逆算して考える
- 「今好きなこと」を仕事につなげる視点を持つ
- 「スキル」で身を守る準備を少しずつ始める
焦らなくていい。でも、動き出そう。
俺も18歳の時は何も分かってなかった。21歳で「このままじゃヤバい」と気づいて、そこから動き始めた。
遅すぎることなんてない。
君が今この記事を読んで、「ちょっと調べてみようかな」って思えたなら、それが最初の一歩だ。
応援してる。


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