「社会人1年目、なんとなく毎日が過ぎていく…」
そんな風に感じている人、いませんか?
私もそうでした。高卒で就職して、20歳まで「このままでいいのか」という漠然とした不安を抱えながら、毎日をやり過ごしていました。
でも、21歳で働きながら大学に入学し、スキルを身につけてSEになった今だからこそ言えることがあります。
「遠回りしたからこそ見えたもの」がある。
この記事では、私の実体験を基に、遠回りしたからこそわかった日本経済の現実と、Udemyなどでスキルを身につけるべき理由を正直に語ります。
正直に言います。高卒で就職した当時、危機感なんてゼロでした
ピアノ工場で働いていた18歳の自分
2017年、私は高校を卒業してすぐに楽器製造会社に就職しました。
配属されたのはグランドピアノの製造ライン。棚板削り、仮足・ペダル取り付け、ダンパー受けの取り付け、鍵盤調整、ペダル調整…毎日同じ作業の繰り返し。
正直、最初は「社会人になった」という実感があって嬉しかったんです。高校の同級生はまだ大学で遊んでいるのに、自分は給料をもらって働いている。なんだか「大人になった」気がしていました。
でも、半年、1年と過ぎていくうちに、ふと思ったんです。
「これが一生続くのか…?」
漠然とした不安。でも、何をすればいいかわからない。そんな状態でした。
なぜ自衛隊に転職したのか?
2019年、20歳の時に陸上自衛隊へ転職しました。
理由は単純です。「もっと違うことをやってみたい」という気持ちと、「体力があるうちに厳しい環境で自分を試したい」という思いがあったから。
自衛隊では車両整備を担当しました。トラック、装甲車など多様な車両の定期整備や故障整備。災害派遣活動にも参加し、車両の回収作業や現地整備も経験しました。
後輩育成も任されました。最初は「どうやって教えればいいんだろう」と悩みましたが、試行錯誤を重ねて、気軽に相談できる関係性を築くことができました。
体力的にはきつかったけど、やりがいはありました。
でも、やっぱり「このままでいいのか?」という疑問は消えませんでした。
21歳、人生を変える決断
2020年、ある先輩に言われた一言が今でも忘れられません。
「お前、このままだとヤバいぞ。」
その先輩は、私より少し年上の隊員でした。彼は自衛隊を辞めて民間企業に転職しようとしていたのですが、「スキルがないから全然採用されない」と嘆いていました。
その姿を見て、ゾッとしたんです。
「このまま何もしなければ、自分も同じ道をたどる。」
そう思った私は、21歳の時に大きな決断をしました。
自衛隊に在籍しながら、通信制のサイバー大学に入学することにしたんです。
最初は「本当に続けられるのか」という不安しかありませんでした。朝から晩まで訓練→夜は勉強という日々のスタート。正直、何度も「やめようか」と思いました。
でも、「あの先輩のようにはなりたくない」という思いが、私を支えてくれました。
遠回りしたから見えた、日本の「ヤバい現実」
【データで見る】高卒と大卒の賃金格差
働きながら大学で学んでいた時、ふとこんなデータを目にしました。
2024年の高卒求人倍率は3.98倍と過去最高を記録。一方で、大学進学率は2023年に60.8%に達しています。
出典:高卒求人と大学進学が交差する今、企業はどう動くべきか?
高卒の求人倍率が高いということは、「高卒者を採用したい企業が多い」ということです。一見、良いことのように思えます。
でも、実際はどうでしょうか?
若者が大学進学を選ぶ理由の一つに、賃金格差の拡大があります。大卒者と高卒者の賃金差が広がっているため、長期的に見てキャリアの幅が広がると考えられ、進学を選ぶ傾向が強まっています。
出典:高卒求人と大学進学が交差する今、企業はどう動くべきか?
生涯賃金の差は、数千万円レベルです。
私自身、楽器製造会社で働いていた時の年収は約280万円でした。数年後、大卒で就職した同級生たちは初年度から年収350万円以上もらっていて、すでに大きな差を感じました。
「大学に行かなかった」ことの経済的影響を、身をもって感じました。
でも、ここで諦める必要はありません。「今から学べば取り戻せる」という希望もあるからです。
2024年、日本経済・政治はどうなっている?
大学で学んでいるうちに、もう一つ気づいたことがあります。
それは、日本という国自体が「変われない」状況に陥っているということです。
2024年の衆議院議員選挙では、自公連立政権が15年ぶりに過半数を割り込む結果に。政治資金収支報告書への不記載といった、政治とカネの問題が逆風になりました。
政治が不安定化すると、経済政策の実施が遅れたり、先行きの予見性が低下したりします。つまり、「将来がどうなるかわからない」という不透明感が増すんです。
さらに、NIRA総研のレポートではこんな指摘があります。
日本経済の大きな問題は、外部環境の変化に応じた構造変革が非常に遅いということだ。利害関係者の調整に膨大な時間がかかり、省庁間の縦割りの壁にも阻まれて、税制改革も社会保障制度改革も規制改革も容易に進まない。世界も日本も経済の枠組みが転換しつつあるいま、「変われない日本」のままでは、地盤沈下せざるを得ない。
「変われない日本」。
この言葉が、私の心に深く刺さりました。
国が変われないなら、自分が変わるしかない。そう思ったんです。
「会社が守ってくれる」時代は終わった
2022年、サイバー大学での学びを活かして、私はSES企業(システムエンジニアリングサービス企業)に転職しました。
そこで見たのは、「スキルがないと使い捨てにされる」という現実でした。
SES企業では、エンジニアを客先企業に派遣して開発業務を行います。スキルがあるエンジニアは引く手あまた。でも、スキルがないエンジニアは、誰も欲しがりません。
私が一緒に働いていた先輩エンジニアの中には、「もう30代後半だけど、スキルがなくて次の案件が見つからない」と悩んでいる人もいました。
終身雇用なんて、とっくに崩壊しています。
会社が守ってくれる時代は、もう終わったんです。
だからこそ、「自分のスキル」で身を守るしかない。そう確信しました。
実際に働きながら学んで、何が変わったのか?
21歳→26歳の5年間で起きたこと
ここからは、私が実際にどう変わったのか、時系列で正直にお話しします。
2020年(21歳):サイバー大学入学
自衛隊に在籍しながら、通信制のサイバー大学でIT総合学部・AIテクノロジーコースに入学しました。
学んだのは、Python、AI、AWSなど。
朝から晩まで訓練→夜は勉強という過酷な日々でした。正直、何度も「やめようか」と思いました。
でも、「ここで諦めたら、一生後悔する」という思いが私を支えてくれました。
2022年(24歳):自衛隊を退職→SES企業へ転職
2022年4月、私は自衛隊を退職し、SES企業に開発職として転職しました。
最初に担当したのは、電力会社向けWebポータルの開発・運用プロジェクト。
フロントエンド開発(Vue.js)、バッチ処理の設計・実装、AWSを使用したインフラ構築、CI/CD環境の整備(Jenkins)など、幅広い業務を経験しました。
アジャイル開発手法(2週間スプリント)で、要件定義からリリースまでの一連の工程を担当。毎日のスクラムミーティング、スプリントレビュー、レトロスペクティブ…最初は「何がなんだかわからない」状態でしたが、徐々に慣れていきました。
その後、統合API基盤の標準API検討PoCプロジェクトに参加。認証認可システムの標準API設計・開発、生成AI利用のAPI設計・実装、MuleSoftを活用したAPI統合基盤の構築などを担当しました。
また、2023年1月にAWS認定クラウドプラクティショナー、同年5月にJDLA Deep Learning for GENERAL、同年6月にPython試験 Python3エンジニア認定基礎試験を取得しました。
資格を取るたびに、「自分でもできるんだ」という自信がついていきました。
この2年間で、「エンジニアとして食っていける」という手応えを感じました。
2024年(26歳):製造業DX推進担当として現職
2024年1月、私は製造業の会社にDX推進担当として転職しました。
従業員12名の小さな会社です。IT環境はほぼ未整備。「ゼロから社内システム基盤を構築してほしい」という依頼でした。
正直、「本当にできるのか?」という不安はありました。
でも、これまで学んできたスキルを全て使えると思ったら、ワクワクしたんです。
社内LAN環境の整備、産業機器へのIoT導入、IoTデータ収集アプリケーションの開発(Python)、収集データ可視化ダッシュボードの開発(Next.js)、NASサーバー設置、業務効率化ツールの開発(Google Spreadsheet・GAS)、機器選定、外注ベンダーに対する要件定義・価格交渉…
全部、一人でやりました。
そして、生成AI(Cursor、Claude)を活用した効率的な開発も実践しました。Cursorを使えば、コードの自動補完や生成が驚くほど速い。Claudeに相談しながら設計を進めることもできます。
「自分で何でもできる」という自信。これが、今の私の最大の武器です。
年収の変化(正直に語る)
ここで、私の年収の変化を正直にお話しします。
- 高卒就職時(楽器製造):約280万円
- 自衛隊時代:約330万円
- SES企業転職後(24歳):約400万円
- 現在(26歳、製造業DX推進):約600万円
正直に言うと、「遠回りした分、同期より遅れた」という事実はあります。
大学に進学して新卒で就職した友人たちは、すでに数年のキャリアを積んでいます。彼らと比べると、私のキャリアはまだまだ短いです。
でも、26歳で年収600万円、そして「自分で何でもできる」というスキルを手に入れました。
高卒で就職して、そのままライン作業を続けていたら、今頃どうなっていたでしょうか?
おそらく、年収400万円にも届いていなかったと思います。
「遠回りしたけど、学んでよかった」。心からそう思います。
身についたスキルが「武器」になった瞬間
私が今の会社で感じているのは、「自分で何でもできる」という圧倒的な自由です。
ゼロからIT基盤を構築できる。IoT導入、データ可視化、業務効率化ツール開発…全部、自分の手でできます。
外注ベンダーとのマネジメントもできる。要件定義、価格交渉、進捗管理、レビュー・検収…全て経験しました。
そして、生成AI(Cursor、Claude)を活用した高速開発もできる。
これらのスキルは、誰にも奪われない「武器」です。
会社が潰れても、このスキルがあれば、どこでも働けます。フリーランスとして独立することもできます。
「スキルがある」というのは、こういうことなんだ。
21歳の時に学び始めて、本当によかったと思います。
あなたが今すぐUdemyでスキルを身につけるべき理由
なぜUdemyなのか?
ここまで私の実体験を語ってきましたが、「じゃあ、具体的にどうやってスキルを身につければいいの?」と思っている人もいるでしょう。
私がおすすめするのは、Udemyです。
Udemyは世界で6,200万人以上のユーザーがおり、そのうち日本のユーザーは130万人以上になります。公開されているコース数は21万本以上にのぼり、世界最大級の規模です。
Udemyの特徴は以下の通りです。
- 21万以上の講座から選べる
- 買い切り型なので、一度購入すれば何度でも視聴可能
- セールで1,200円〜とリーズナブル(定価は1万円前後だが、頻繁にセールがある)
- 30日間返金保証があるので安心
- スキマ時間に学習可能(スマホアプリでも視聴できる)
私も実際にUdemyを使って学びました。
通勤時間、昼休み、寝る前の30分…スキマ時間を活用して、少しずつ学習を進めました。
社会人に最適なビジネススキル、マーケティング、自己啓発といった講座も豊富で、スキルアップを目指す社会人の方におすすめです。一方で、ビジネス関連の講座だけでなく、音楽、フィットネスなど、生活を豊かにする講座も用意されており、趣味の分野で講座を探すこともできます。
出典:オンライン学習プラットフォーム「Udemy」の使い方!
働きながらでも学べる。これが、Udemyの最大のメリットです。
「どのスキルを学べばいいかわからない」あなたへ
「Udemyがいいのはわかったけど、どのスキルを学べばいいかわからない…」
そんな人のために、私がおすすめする学習分野を紹介します。
1. Python(データ分析、自動化、AI開発)
Pythonは、今最も需要が高いプログラミング言語の一つです。データ分析、業務自動化、AI開発など、幅広い分野で使われています。
私もPythonを学んだことで、IoTデータ収集アプリケーションや業務効率化ツールを開発できるようになりました。
おすすめ講座:
- 「現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用 +アメリカのシリコンバレー流コードスタイル」
2. AWS(クラウドインフラの基礎)
今の時代、ほとんどのシステムはクラウド上で動いています。AWSはそのクラウドの中でも最も普及しているサービスです。
AWS認定資格を取得すれば、転職活動でも有利になります。
おすすめ講座:
- 「AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト試験突破講座」
3. Web開発(HTML/CSS/JavaScript、React、Vue.js)
Webサイトやアプリを作りたいなら、Web開発のスキルは必須です。
私もVue.jsを学んだことで、電力会社向けWebポータル開発に携わることができました。
おすすめ講座:
- 「ちゃんと学ぶ、HTML/CSS + JavaScript」
4. 生成AI活用(ChatGPT、Claude、Cursor)
これからの時代、生成AIを使いこなせるかどうかで、仕事の効率が10倍変わります。
私も日常的にCursorやClaudeを使っていますが、コードの自動生成やデバッグが驚くほど速くなりました。
おすすめ講座:
- 「ジェネレーティブAI(生成AI)入門【ChatGPT/Midjourney】 -プロンプトエンジニアリングが開く未来-」
- 「【ChatGPT】初心者向け講座 ビジネスで活用できる程に返答の精度や品質を上げるコツを徹底解説【非エンジニア向け】」
「まずは1つだけ」でOKです。
全部を一度に学ぼうとすると、挫折します。まずは自分が一番興味のある分野を1つ選んで、学び始めてください。
スキルを身につけると、こんな未来が待っている
スキルを身につけると、どんな未来が待っているのか?
私の実体験から、4つのメリットをお伝えします。
1. 転職の選択肢が増える
高卒でも「スキルがあれば」採用される時代です。
私も実際に、サイバー大学で学んだスキルを武器に、SES企業に転職できました。さらに、その後製造業DX推進担当として転職もできました。
学歴よりもスキル。これが今の時代の現実です。
2. 年収が上がる
高卒平均年収より大幅にアップ可能です。
私の場合、5年で年収が約2倍になりました(280万円→600万円)。
スキルを身につければ、年収を上げることができます。
3. 「自分で稼げる」という安心感
会社に依存しない生き方ができます。
フリーランス、副業の選択肢も出てきます。
私も今の会社で働きながら、個人開発プロジェクトをGitHubに公開したり、技術ブログ(Zenn)で記事を書いたりしています。
「自分で稼げる」という安心感。これは、何物にも代えがたいものです。
4. 生成AIを使いこなせる
「AIに仕事を奪われる」ではなく、「AIを使いこなす側」になれます。
Cursor、Claudeで開発効率が10倍になります。
私も日常的に生成AIを活用していますが、もうAIなしでは仕事ができないくらいです。
AIを使いこなせる人と、使いこなせない人。この差は、今後どんどん広がっていくでしょう。
まとめ:遠回りしたからこそ、伝えたいこと
今日からできる3つのアクション
ここまで読んでくれたあなたに、最後にお願いがあります。
今日から、行動を起こしてください。
具体的には、以下の3つのアクションを推奨します。
1. Udemyに登録して、気になる講座を1つ探す
まずは無料登録から始めてください。
Udemyは頻繁にセール(最大90%OFF)を開催しているので、セール時を狙うのがおすすめです。
30日間返金保証があるので、「自分に合わなかったらどうしよう」という心配も不要です。
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2. 毎日30分だけ、学習時間を確保する
通勤時間、昼休み、寝る前の30分…どこでもいいので、毎日30分だけ学習時間を確保してください。
私も自衛隊に在籍しながら毎日30分〜1時間学習しました。
1年続ければ、180時間以上の学習時間になります。180時間あれば、かなりのスキルが身につきます。
3. 小さくてもいいから、学んだことをアウトプットする
学んだことは、必ずアウトプットしてください。
- GitHubにコードを公開する
- Zennで技術記事を書く
- Twitterで学習記録をシェアする
アウトプットすることで、学んだことが定着します。そして、それが自分の「実績」にもなります。
私も今、GitHubとZennで継続的にアウトプットしています。
「遅すぎる」なんてことはない
最後に、もう一度言います。
「遅すぎる」なんてことはありません。
私も21歳から本格的に学び始めました。26歳の今、「あの時学び始めてよかった」と心から思います。
大切なのは、「今日から始めるかどうか」です。
1年後の自分を変えられるのは、今日のあなただけです。
遠回りしたからこそ、私は今の自分があります。
あなたも、今日から学び始めれば、1年後には全く違う景色が見えているはずです。
さあ、一歩を踏み出しましょう。


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