休日の夕方、また「何もしなかった」と落ち込む自分
日曜日の夕方17時。気づけば朝からずっとYouTubeのゲーム実況を見続けて、気がついたら外は薄暗くなっていた。
「あれ、今日何もしてない…」
ベッドの上でスマホを見ながら、そう思った瞬間、心にズシンと重いものが乗っかってくる感覚。これ、めちゃくちゃわかりませんか?
私も社会人1年目の頃、毎週この罪悪感に襲われていました。月曜日が近づくにつれて「せっかくの休日を無駄にした…」「みんなは充実した休日を過ごしているのに…」って、どんどん気分が沈んでいく。
SNSを開けば、友達は旅行やカフェ巡り、ジム通いと充実した投稿ばかり。「俺、何やってんだろ」って思って、さらに落ち込む。この負のループ、本当にしんどかったです。
でも今は違います。同じようにゲーム実況を見たり、アニメを見たりして過ごしても、罪悪感はほとんどありません。むしろ「よく休めた」って思えるようになりました。
今回は、私が「何もしない罪悪感」から抜け出した方法を、実体験ベースでお伝えします。
なぜ「何もしない」ことに罪悪感を感じるのか
社会が押し付ける「休日は有意義に過ごすべき」という呪い
実は、この罪悪感って、私たちが勝手に感じているわけじゃないんです。
ひろゆき氏がダイヤモンド・オンラインの記事で指摘していますが、2000年代以降、「朝活」「自分磨き」「スキルアップ」といった価値観が社会に広まりました。
昔、勝間和代さんなどのビジネス書ブームによって、「自分磨き」「学び直し」「ビジネススキル」という考え方が定着しました。それにより、「仕事のパフォーマンスは仕事以外の時間で決まる」ということが当たり前になりました。
(出典:ひろゆきが呆れる「ダラダラすることに罪悪感を持つ人の特徴」)
つまり、「休日も生産的に過ごさなきゃ」っていう空気が、社会全体に広がっちゃったんですよね。でも、これって本当におかしな話です。
休日って、本来は「休む日」なのに、いつの間にか「自己投資の日」になってる。これじゃあ、一生休めないじゃないですか。
SNSで見る「リア充な休日」との比較
もう一つの罪悪感の原因が、SNSです。
InstagramやTwitter(今はX)を開くと、友達や同僚の充実した休日の投稿が目に入ります。おしゃれなカフェ、旅行の写真、ジムでのトレーニング…。
でもね、考えてみてください。SNSに投稿されるのって、基本的に「見せたいこと」だけなんです。家でダラダラしてる時間なんて、わざわざ投稿しません。
私も以前、同期のInstagramを見て「みんな充実してるな…」って落ち込んでいました。でも、後で直接会って話したら「実は土日のほとんどは寝てる」って言ってて、拍子抜けしたことがあります。
SNSは現実のほんの一部。それと自分の全てを比較するのは、フェアじゃないんですよね。
実は、あなたの体が「休みたい」とSOSを出している
「何もしたくない」って感じるのは、実は体と心からの大事なサインです。
ライスフォースの記事で、公認心理師の浅井咲子さんがこう説明しています:
休日になると何に対してもやる気が起こらない状態を「休日無気力症候群」といいます。平日は過覚醒(交感神経が過剰に働く)状態で、休日になると低覚醒に切り替わり、温存状態に入る
(出典:またダラダラしちゃった…「休日に何もしない」私ってダメ?)
要するに、平日に頑張りすぎて神経が疲れきっているから、休日に体が強制的に休息モードに入ってるってことなんです。
社会人1年目って、覚えることも多いし、気も使うし、想像以上に疲れますよね。そんな状態で休日まで「生産的に!」なんて無理な話です。
「何もしない罪悪感」を消すために知っておきたい3つの事実
【事実①】インドア派は「外に出る」だけでエネルギーを消耗する
「休日くらい外に出て活動しなきゃ」って思っていませんか?
でも、ちょっと待ってください。人には「内向型」と「外向型」があって、内向型の人は外に出るだけでエネルギーを消耗するんです。
内向型プロデューサーのカミノユウキさんは、自身のサイトでこう説明しています:
内向型の人は人と会ったり騒がしい場所に行くとエネルギーを消耗してしまうので、無理して外に出かける必要はありません。
(出典:罪悪感は必要ない!休日に家で1人だらだら過ごしてもいい理由を解説する)
ゲームやアニメが好きで、交友関係も広くない。これ、別に悪いことじゃないんです。あなたの性格が内向型なだけ。
内向型の人は、一人で静かに過ごすことで心が回復します。だから、家でゲーム実況を見てる時間って、実はちゃんと「回復作業」をしてるんですよね。
【事実②】社会人1年目の60%が休日は「のんびり過ごす」と回答
「みんなは休日を充実させてるのに、自分だけ…」って思ってませんか?
実は、そんなことないんです。dodaの調査によると、20代社会人の休日の過ごし方で最も多かったのは「のんびり過ごす」でした。
男女ともに「のんびり過ごす」がダントツで1位という結果に。仕事中は常に業務や時間に追われてしまうもの。休日は特にすることを決めず、自由気ままに過ごすことが一番のリフレッシュになるのかもしれませんね。
(出典:休みの日はおひとりさま派が60%! 20代の「休日の過ごし方」大調査!)
さらに、同調査では20代の約60%が「休日は1人で過ごすことが多い」と回答しています。
つまり、あなたと同じような過ごし方をしている人、めちゃくちゃ多いんです。SNSで見る「充実した休日」の方が、実はマイノリティかもしれません。
【事実③】「何もしない」ことは、実は脳の重要なメンテナンス時間
ぼーっとしてる時間って、無駄に見えますよね。でも実は、脳にとってすごく大切な時間なんです。
脳科学の研究によると、何もしていない時、脳は「デフォルトモード・ネットワーク」という状態になります。この時、脳は情報を整理したり、記憶を定着させたり、創造性を高めたりしているんです。
私自身、YouTube見てぼーっとしてる時に、ふと仕事のアイデアが浮かんだことが何度もあります。あれ、脳が勝手に情報整理してくれてたんですね。
「何もしない」=「無駄」じゃない。むしろ、脳のメンテナンス時間として必要なんです。
私が罪悪感から解放された3つのステップ【実体験】
ここからは、私が実際に罪悪感から抜け出した方法をお伝えします。
ステップ①「休むこと」をスケジュールに入れた
これ、最初は「え?」って思いました。でも、めちゃくちゃ効果がありました。
予約の取れないカウンセラーとして有名なPocheさんは、こうアドバイスしています:
せっかくの休日なのに、仕事のことが気になったり、なにもしていないと不安になったり、サボっているようで落ち着かなかったり。そんなときには、「休むこと」を予定に組み込んでしまいましょう。
(出典:【罪悪感はいらない!】「休日に何もしなかった」と落ち込まなくていい納得できる理由)
私は土曜日の午前中を「完全休養タイム」としてカレンダーに登録しました。その時間は、何をしても(何もしなくても)OKというルールです。
不思議なことに、「予定」として入れると罪悪感が消えるんですよね。「今は休むことが予定だから」って思えるようになりました。
ステップ②「何もしない」を「回復時間」と言い換えた
言葉って大事です。「何もしない」って言うから罪悪感が出るんです。
私は「回復時間」「充電タイム」「メンテナンス日」って言い換えるようにしました。実際、スマホだって充電が必要ですよね。人間も同じです。
日曜の夕方、「今日は何もしなかった…」じゃなくて「今日はしっかり回復できた」って思うようにする。これだけで、気持ちが全然違います。
最初は意識的にやる必要がありますが、2〜3週間続けると自然にそう思えるようになってきます。
ステップ③小さな「やったこと」を記録するようにした
実は、完全に「何もしない」ってことはないんです。
朝起きた、朝ごはん食べた、シャワー浴びた、好きなYouTube見つけた、ちょっと部屋片付けた…。こういう小さなことって、普段は「何もしてない」にカウントしちゃうんですよね。
私はスマホのメモアプリに、その日やったことを箇条書きで記録するようにしました。どんなに小さなことでもOK。
【日曜日】
・10時起床
・好きなアニメ3話見た
・昼ごはんにカップ麺作った
・ゲーム実況で新しいチャンネル見つけた
・洗濯物たたんだ
こんな感じです。見返すと「意外とやってるじゃん」って思えて、罪悪感が減りました。
罪悪感ゼロで楽しめる!インドア派の休日の過ごし方7選
ここからは、私が実際に試して良かった休日の過ごし方を紹介します。全部やる必要はありません。気になったものを1つ試してみてください。
①ゲーム実況を見ながら、自分でもちょっとプレイしてみる
いつも見てるだけだったゲーム実況。たまには自分でもやってみるのはどうでしょう?
私はある日、見てた実況のゲームを中古で買って遊んでみました。下手でも全然OK。むしろ、実況者のすごさが分かって、より楽しめるようになりました。
「見る」と「やる」を組み合わせると、同じ時間でも充実感が変わります。
②好きなアニメの「聖地」をGoogleマップで探検
アニメ好きなら、これおすすめです。
好きな作品の舞台になった場所を、Googleマップのストリートビューで探検するんです。実際に行かなくても、「あ、ここあのシーンの場所だ!」って見つけるだけで楽しいです。
私は推しアニメの聖地を5箇所くらい見つけて、スクショして保存してます。いつか実際に行く時のリストにもなるので、ちょっとワクワクします。
③YouTubeで見つけた簡単レシピを1品だけ作る
料理って、意外とハードル低いんです。
YouTubeには「超簡単」「材料3つ」みたいなレシピがたくさんあります。私は最初、卵かけご飯のアレンジから始めました。醤油とごま油混ぜるだけで、めちゃくちゃ美味しくなってびっくり。
失敗しても、まあいいかって思えるくらいのものから始めるのがコツです。
④部屋の一角だけ片付ける(全部やらなくてOK)
「部屋を片付けよう」って思うと重いですよね。でも「机の上だけ」「ベッド周りだけ」なら10分で終わります。
私は日曜の昼に、いつも「右側の棚だけ」整理します。全部やろうとすると疲れちゃうので、小さく区切るのがポイント。
ちょっとだけ綺麗になると、それだけで「やった感」が出ます。
⑤興味あるジャンルのサブスクを1つ試す
NetflixでもAmazonプライムでも、無料体験があるサービスって多いですよね。
私は気になってたアニメ配信サービスを無料体験で試してみました。合わなかったら解約すればいいだけなので、リスクゼロです。
新しいサービスを試すって、ちょっとした冒険感があって楽しいですよ。
⑥SNSを見ない時間を作る
これ、想像以上に効果ありました。
日曜の午前中だけ、スマホのSNSアプリを別フォルダに入れて、開かないようにしました。すると、他人と比較することがなくなって、めちゃくちゃ心が軽くなったんです。
最初は「暇だな」って思いますが、慣れると「あ、こんなに比較してストレス感じてたんだ」って気づきます。
⑦「今日は何もしない日」と決めて、堂々と休む
最後はこれ。一番大事かもしれません。
月に1回くらい、「今日は完全オフ日」って決めて、本当に何もしない日を作ってみてください。罪悪感を感じそうになったら「これが今日の予定だから」って自分に言い聞かせる。
私は第1土曜日をこの日にしてます。ベッドでゴロゴロして、好きなものだけ見て、好きなもの食べて。これが許されてるって思うだけで、心がすごく楽になりました。
「このままの自分でいいのか」という不安への向き合い方
将来の不安と、休日の過ごし方は別問題
「やりたいことが分からない」「将来が不安」。これ、社会人1年目あるあるですよね。
でもね、だからって休日を「自己投資」で埋め尽くす必要はないんです。
将来の不安は、平日の仕事の中で少しずつ見つけていけばいい。休日は休日で、しっかり心と体を休ませる。この2つは別物として考えた方がいいです。
私も最初は「このままじゃダメだ」って焦って、休日に資格の勉強とか始めました。でも、全然続かなくて、むしろ自己嫌悪が増えただけでした。
焦って「意識高い系」になる必要はない
SNSを見ると、副業してる人、勉強してる人、ジム通ってる人…。みんなすごく見えますよね。
でも、そういう人たちも、最初から全部やってたわけじゃありません。何か1つ、自分が本当に興味あることから始めてるんです。
「意識高く見せよう」じゃなくて「これちょっと面白そう」って思えることを、小さく試してみる。それで十分です。
小さな興味を見つけることから始めればいい
今のあなたが好きなこと。ゲーム実況、YouTube、アニメ。それって立派な趣味です。
そこから、「自分でもゲーム作ってみたい」とか「動画編集やってみたい」とか、小さな興味が生まれるかもしれません。生まれないかもしれません。どっちでもいいんです。
大事なのは、今の自分を否定しないこと。今楽しいことを大切にしながら、ちょっとずつ広げていけばいい。
私は今でも、休日の半分はゲーム実況見てダラダラしてます。でも、それでいいって思えるようになりました。
まとめ:罪悪感を手放して、自分らしい休日を
長くなりましたが、最後にまとめます。
- 「何もしない罪悪感」は、社会が作り出した呪いみたいなもの
- 実はほとんどの人が、休日は「のんびり過ごす」を選んでいる
- インドア派にとって、家で過ごすことは立派な回復時間
- 「休むこと」をスケジュールに入れると、罪悪感が消える
- 小さな「やったこと」を記録すると、自己肯定感が上がる
社会人1年目って、想像以上に疲れます。覚えることも多いし、気も使うし、毎日がいっぱいいっぱい。
そんな中で、休日まで「生産的に!」「有意義に!」なんて考えてたら、心が持ちません。
今日から、「休む」ことを自分に許してあげてください。
YouTubeをだらだら見る時間も、ゲーム実況を見てる時間も、アニメを見てる時間も。それは全部、あなたの心と体を回復させている大切な時間です。
罪悪感なんて、捨てちゃいましょう。
あなたは、今のままで十分頑張ってます。


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